「がんばるのが好き」なんてヤツが世の中にいるのか?
私に関するひどい誤解のひとつに、
「MISUMIはがんばるのが好きだから」というのがあります。
ずいぶん昔。
チームで仕事をしようと、私が先頭に立って必死に準備を進めていたら、
いきなり仲間に呼び出されて、
「私たちはあなたみたいに、がんばるのが好きなわけじゃないから」と
あっさり首を切られました。
以来、ことあるごとに自分の胸に手を当てます。
「私はがんばるのが好きなのか?」
そして、そのたびに、「んな馬鹿なことあるかいっ!」と大きく否定します。
私がそんな風に見えるのは、
がんばらざるを得ない状況に置かれることが多いから。
つまり、才能ある人なら軽々とやれることができないからに過ぎないんですね。
自然に、スマートにやってるだけなのに、
「うまいね」とか「魅力的だね」とちやほやされる人たちや、
ひらりひらりとキャリアをトリップしていく人たちに、
どれだけ憧れてきたことか・・・。
けど、そうはならない。
石にかじりついて、めっちゃドロドロになって、
超カッコ悪い、もう死んだ方がマシくらい苦しい匍匐前進を続けて続けて、
や〜〜っと薄明かりが見えてくる、みたいなことの繰り返しです。
「がんばるのが好き」的な誤解を受けるのは、
単に、そういうことを延々と続けているからに他ならない。
なんとか一山越えたと思うと、次の山が見えてきて、
あ〜あと、また泥行軍をはじめざるを得ないから、
なんか、「すっごいがんばる人」みたいなイメージがついているのだと思います。
そういえば、その昔から、「まだそんなことやってるの?」とか、
「よく辞めないで続けてるね」なんてことをいわれることもしばしば。
うん。そうも思うんだけどね。
本当に、これはもう本当に、そうなのだけど、
「あきらめ方」というのがよくわからない。
もうそろそろこの辺でいいよね、という見切りが、本当につかない。
実現したいと思うことが、実現できない理由が、どうしてもみつけられない。
頭悪いんだよなって、心の底から思います。
けど、これはもう生まれ持った地頭の問題なのでどうしようもない。
だから、気付いたら、また匍匐前進です。
そうやって匍匐前進を続けていると、
やっぱり、どか〜んと景色が変わる瞬間というのを折に触れ経験するわけで。
だからなおさら、やめられない。
私は、そんな景色が見たいだけです。
ぐいぐい高みに登っていくうさぎさんチームには、一生追いつけないかもしれんけど、
人間、やっぱり最後まで立ってたヤツが勝つんだと、
かなり説得力のある年齢になってきた今も思うわけです。
やれやれ。
■一流のトレーニングノウハウを、あなたも。第2期MTLトレーナーズメソッド、7月開講です。
■パワーアップしたメルマガ『声出していこうっ!』。ブログから、さらに1歩進んだお話をしています。ご登録いただいた方全員に、『朝から気持ちい声を出すためのモーニングルーティン10』をプレゼント。ご購読はこちらから。
関連記事
-
-
「逃した魚」は、きっと毒入り!?
「チャンスの神様には前髪しかない」(Seize the fortune by t …
-
-
ステレオタイプ!!
買い物先でショップの店員さんに話しかけられることが苦手です。 理由はいろいろある …
-
-
夢を叶えるステップは、「仕込む」「 堪える」 そして、「戦う」。
先日ClubHouseで諸先輩方が、 次世代をになう若者たちに、 自分たちの若い …
-
-
「レトリバー2頭分」?
「レトリバー2頭分、離れてお並びください。」 先日、小旅行の際に立ち寄った、 ペ …
-
-
何を切り取るか。どう切り取るか。
家族や友人たちと、昔の思い出話をしていると、 記憶に蘇ることや、「こんなことがあ …
-
-
理解できない相手がクソなのか、させられない自分がダメなのか。
誰にも歌を認めてもらえず、 今日辞めようか、 明日ちゃんとした就職先を探そうかと …
-
-
「やるっ!」と決めた時から、旅ははじまっている。
「がまん」という言葉が嫌いです。 やりたいことこそ、やるべきことで、 やりたくな …
-
-
オトナとコドモの線引き
コドモの頃、オトナは特別な存在だと思っていました。 コドモとオトナ …
-
-
居心地のいい場所では一生学べないことをアウェイは一瞬で教えてくれる
「一般の人向けの本を出版したいんなら、 一般向けセミナーくらいやらなくちゃダメで …
-
-
「オーツキ社長、いらっしゃいますか?」
「オーツキ社長、いらっしゃいますか?」 最近、こんな電話が会社の方によくかかって …
- PREV
- 「存在感」を研ぎ澄ませ!
- NEXT
- 働こう!ガールズ!