大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「表現したい」という欲求は、 それが可能な人にのみ与えられるエネルギー。

   

「クリエイティビティの源は何ですか?」と聞いたら、
「リビドーですよ」と答えたアーティストがいました。

 

認められたいのに、認められない。
欲しくて欲しくてたまらないのに、手に入らない。

悔しくて、情けなくて、苦しくて、

あぁ、目を背けて、忘れてしまえたら、
どんなに楽だろうとどれだけ思ったかわからない。

 

そんな押さえられない衝動や欲望のエネルギーで、

ひたすら文字を書き殴り、
叫ぶように曲を書き、
極彩色の絵の具でキャンパスを塗りたくる。

 

音楽は、文学は、アートは、
そうやって生まれるんですね。

 

これまで数限りないアーティストやミュージシャンに出会ってきました。

一見して、恵まれた状況にいる人も、
なに不自由ない境遇にいるはずの人でさえ、

心に満たされない想いを抱え、
孤独と向き合って、
目に見えない何かと、ひたすら戦っていました。

 

理由なんかない。
言い訳もしない。
たまらなく、ただ、たまらなく求めて止まないから。

苦しくたって手を伸ばして、
突き進んで行くしかないのですね。

 

満たされない想いが強い人ほど、
素晴らしい作品を生むのです。
素晴らしいパフォーマンスをするんです。

 

理屈じゃない。
根拠もない。
できるかどうかなんて、誰にもわからない。

最早これまでと、心が悟るまで。
ただただひたすらクリエイトし続ける。

クリエイターというのは、きっと、そういうもの。

 

創りたい、表現したい、という衝動から逃れるためには、
納得するまで、ただただ、ひたすら創り続けるしかないのです。

「表現したい」という欲求は、
それが可能な人にのみ与えられるエネルギー。

そう信じて、進ムノダ。

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