大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

なくて七癖、カツゼツ編

      2015/12/20

自分の発音のクセ、知っていますか?

方言やアクセントの話ではありません。
50音の発音のお話です。

「どうもカツゼツに自信がない」という人はもちろん、
これまで自分の発音に問題を感じたことのないという人でも、
ボイトレをきっかけに、
ことばのみならず、50音の発音にクセを発見する、ということが度々起こります。

たとえば・・・

「オ」や「オ段」を発音するときに、舌の真ん中を思いきり丸めてしまう人。

「イ」や「イ段」を発音するときに、必要以上に舌に力を入れてしまう人。

など、母音の発音にクセのある人たちもいます。

子音は実にバリエーション豊富です。

・「カ行」を発音するときに口の奥深くで舌を接近させる人。

・「キ」を発音するときに、舌を完全に硬口蓋にくっつけて発音する人。

・「サ行」を、thを発音するときのように、舌を咬んで発音する人。

・「シ」の発音をするときに、舌を前歯にくっつけてしまう人。

・「サ、ス、セ」の発音のときに、閉じた歯の両脇から息を漏らして発音する人。

・「タ行」を発音するときに、舌を完全に前歯につけてから離す人。

・「ナ行」を発音するときに、舌を完全に前歯につけてから離す人。

・「ラ行」を発音するときに、歯の脇から舌を出す人。

・・・etc….

え〜〜、そんなやつ、おらんやろぉ〜?

と言う人ほど、実はビックリするような、変わったクセを持っていたりします。

「日本人なら誰でも五十音はちゃんと発音している」というわけではありません。

十人十色。

もちろん、通じれば何だっていいのですが、

カツゼツが気になる人は、一度チェックしてみてください。

もしかして、興味深い事実がみつかるかも?

24184046_s

 

 

 

 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

  関連記事

その時間を「練習」と感じるか、感じないか。問題はそこです。

「毎日、何時間勉強してる?」 「なにやってるの?問題集?」 試験前になると、 成 …

中途半端なメソッドで教えない。学ばない。

メソッドには3種類あります。 ひとつは教え手自身が、複数の学校で、または専門家か …

no image
話を聞かない生徒 話をさせない先生

「これは、こんな風に歌うのよ」と、 お手本を聴かせるためにこちらが歌い出した瞬間 …

高い声はどうやって出したらいいのか?

「どのくらい高い声を出せるのか?」という議論は、 「どのくらい速く弾けるのか?」 …

頑固な、間違ったプログラムを解除して、「声」を解放する

カラダの構造や、発声のメカニズムを教えて、左脳からアプローチしても、 カラダに触 …

センスは鍛えられる!フォーカスで変わる“聴こえ方”と“見え方”

目の前にドラムを叩いている人がいます。 あなたは、どこに意識が向きますか? ドラ …

で、「グルーヴ」ってなんなん?

「あいつのプレイ、グルーヴしてないんだよね」 「もっとグルーヴ感じて歌わないと〜 …

「とにかくやる」

「やりたくないときほど練習をすると、やってよかったと思えるわよ」   …

ネックの曲がったギター vs. 姿勢の悪いヴォーカリスト

姿勢やフォームが悪いヴォーカリストは、 ネックの曲がったギターに例えるのがもっと …

歌える歌ばっかり歌っていたら、いつまで経ってもうまくならない。

「今の自分の実力だったら、どんなの歌うべきですかね?」 これは、「自分に向いてい …