大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「残念なミスコピー」は、そろそろ卒業しましょう。

   

誰もが一度は、
人の歌や演奏を聞いて、カッコいい!マネしたい!カバーしたい!
と思うもの。
さて、そんな感動的なパフォーマンスをマネしたい、
カバーしたい、盗みたいと思う時、最も大切なこと。

 

それは、自分が、何に感動したか。
何をカッコいいと思ったか。
そして、それはなぜなのか。

そのポイントをじっくりと味わうように、
噛みしめるように、徹底的に掘り下げることです。

 

何ともいえない空気感が漂う、息混じりの声なのか、

消え入りそうな、繊細な歌い回しか、

押し殺したような表現から、やがてビルドアップされていく、
力強い表現なのか。

はたまた、楽器と共にぐいぐい来るドライブ感や、

的確にビートを刻む歌詞の表現、

ジェットコースターのようにアップダウンしながら、
オーディエンスを巻き込んでいく圧巻のパフォーマンスか、

それとも、分厚い楽器の中でスコーンと抜けてくる、
小気味よい声の伸び、

高音から低音、地声とファルセット、
自由自在に行き来する楽器のような声か、

はたまた、ディトーションを踏み込んだような、
しゃがれた中にも、ぱきんと的を射貫くような声なのか。

 

そうして、自分の中に、
「感動」の種とその理由をたくさんストックするからこそ、

 

自分自身が送り手になったとき、
今度はその「感動」をオーディエンスに与える事ができるようになるのです。

 

中途半端な「なんちゃってコピー」や、

自分なりに歌い込みました、という、
感動のエッセンスがキレイさっぱり削り取られた
「無味無臭カバー」、

まして、どうしてこう聞こえた?的、
「残念なミスコピー」では、
感動のストックにはなりません。

 

いつだって磨くのは感性から。
テクニックは、感性に引き上げられるのです。

50360028 - waist up portrait of crazy rock guitarist biting the electric guitar with efforts. he is standing and looking at camera with aggression. isolated

 

 

 

 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法, 完コピ

Comment

  1. しろくま より:

    はじめましてこんばんは
    空想科学世界ガリバーボーイのED逢いたいからが無性に聴きたくなりこちらのサイトにたどり着きました。今あの8cmCDがアマゾン、ヤフオクなどで6千円前後で取引されており手をだすことができません。。。それで質問なのですが、misumiさんのアルバムCDなどはないのでしょうか?探してもみつかりませんので
    メッセージを送ってみました。

    よろしくお願いします

  2. otsukimisumi より:

    >しろくまさん

    メッセージありがとうございます。
    ガリバーボーイ!懐かしいです。
    サントラなど多数参加していますが、私個人の作品集としてまとまって販売しているものは、まだありません。
    これまでアーティスト活動はバンドメインでしたので、作品はバンド名義のものばかりです。
    現在は在籍していませんが、「URUGOME」というバンドのCDでしたら、まだ手に入るのではないでしょうか。
    https://www.amazon.co.jp/URUGOME/e/B002E4IUPC/ref=dp_byline_cont_music_1

    最近では、ギター☆マンというプロジェクトに参加していて、ライブCDも出ています。
    11月には新しいCDも発売予定なので、ご興味があったらぜひチェックしてください。
    http://gm.fanmo.jp

    よろしくお願いいたします。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

そのフレーズ、きっちり弾かなきゃいかんやろ?

来週ライブの、JEFFOBAND(ジェフ・オー・バンド)のリハでした。 長年一流 …

で、「グルーヴ」ってなんなん?

「あいつのプレイ、グルーヴしてないんだよね」 「もっとグルーヴ感じて歌わないと〜 …

「誉めて!かまって!」症候群

誰かにかまわれたい、 誉められたい、 認められたいという欲求は、 人間である以上 …

スーパーファルセット(すんごい高い声)出したい?

スーパーファルセット、 ホイッスルヴォイスなどと聞いて、ピンとくるでしょうか? …

学習は、頑固で怠惰な自分の脳との戦いだ!

本来外来語であることばを、 そのまま日本語の音に置き換えただけの「カタカナ語」。 …

「誰に学ぶか?」vs.「誰が学ぶか?」

中学1年でやっとの思いでピアノを買ってもらって、通い始めた近所のピアノ教室。 2 …

「曲の可能性」をありったけ取り出す

大好きで、よく引用することばに、 世紀の名ピアニスト・ホロヴィッツの 「楽譜は紙 …

「所詮同じ人間」という前提に立つ。

誰かにできて、自分にできないことを、 生まれや育ちの違いのせいにしてしまうのは、 …

「エアギター」のススメ

ギターリストになりたくて、 明けても暮れても練習していた時代があります。 今やこ …

「初めて」が「自分の基準」になる!

オーディションなどの審査をするとき、 最初に出てきたパフォーマーが、まずは採点の …