「残念なミスコピー」は、そろそろ卒業しましょう。
誰もが一度は、
人の歌や演奏を聞いて、カッコいい!マネしたい!カバーしたい!
と思うもの。
さて、そんな感動的なパフォーマンスをマネしたい、
カバーしたい、盗みたいと思う時、最も大切なこと。
それは、自分が、何に感動したか。
何をカッコいいと思ったか。
そして、それはなぜなのか。
そのポイントをじっくりと味わうように、
噛みしめるように、徹底的に掘り下げることです。
何ともいえない空気感が漂う、息混じりの声なのか、
消え入りそうな、繊細な歌い回しか、
押し殺したような表現から、やがてビルドアップされていく、
力強い表現なのか。
はたまた、楽器と共にぐいぐい来るドライブ感や、
的確にビートを刻む歌詞の表現、
ジェットコースターのようにアップダウンしながら、
オーディエンスを巻き込んでいく圧巻のパフォーマンスか、
それとも、分厚い楽器の中でスコーンと抜けてくる、
小気味よい声の伸び、
高音から低音、地声とファルセット、
自由自在に行き来する楽器のような声か、
はたまた、ディトーションを踏み込んだような、
しゃがれた中にも、ぱきんと的を射貫くような声なのか。
そうして、自分の中に、
「感動」の種とその理由をたくさんストックするからこそ、
自分自身が送り手になったとき、
今度はその「感動」をオーディエンスに与える事ができるようになるのです。
中途半端な「なんちゃってコピー」や、
自分なりに歌い込みました、という、
感動のエッセンスがキレイさっぱり削り取られた
「無味無臭カバー」、
まして、どうしてこう聞こえた?的、
「残念なミスコピー」では、
感動のストックにはなりません。
いつだって磨くのは感性から。
テクニックは、感性に引き上げられるのです。
関連記事
-
-
「歌の練習、どこでしているの?」
昨日のこと、 レッスン中にいきなり「ドドドドドドッ!」という大きな音がしだして、 …
-
-
人は、エネルギーに魅了されるのだ!
「音楽はエネルギー」 そんな風に考えています。 &n …
-
-
「じゃ、”ハモる”って、どうするの?」コーラス上達法②
さて、昨日の投稿『きみ、ホントに、よくプロになれたよねぇ。』②でも、 紹介したと …
-
-
わからない情報も、大量に浴びる続けると、いきなり理解できるようになる
理解できないこと、わからないことを、 そのままスルーすれば、一生わかるようにはな …
-
-
人を感動させる力の秘密は”HOW”じゃなく、”WHY”にある。
ピカソやゴッホをお手本に、 「この青は何番をつかって」 「ここの線はくっきり描い …
-
-
ロックな声は、“知識”じゃなく“体感”で育てる
ロックと言えば、バッキーンと突き抜ける高音。 そして、ハスキーボイス。 昨今、さ …
-
-
「歌われているように書く」で英語の歌は劇的にうまくなる
ちょっと怪しいタイトルですが、 今日はタイトルだけ読んでいただければいいくらい、 …
-
-
「歌うことをはじめる」はじめの一歩をどう踏み出すか。
「ずっと歌をやりたかった。」 そんな風に思っている人は、数え切れないほどいるよう …
-
-
同じ音を、同じ音色、同じ音圧で、 100発100中で出す
人間のカラダは「まったく同じ音」を2回以上出すことはできない楽器。 そんなことを …
-
-
「髪の毛一本」レベルで、音の長さにこだわる。~Singer’s Tips #18~
歌の印象を大きく変えるポイントのひとつに、 「音の長さ」があります。 歌い出しの …
- PREV
- 感性は「お茶の間」で目覚める
- NEXT
- リズムの「点」に意識を向ける


Comment
はじめましてこんばんは
空想科学世界ガリバーボーイのED逢いたいからが無性に聴きたくなりこちらのサイトにたどり着きました。今あの8cmCDがアマゾン、ヤフオクなどで6千円前後で取引されており手をだすことができません。。。それで質問なのですが、misumiさんのアルバムCDなどはないのでしょうか?探してもみつかりませんので
メッセージを送ってみました。
よろしくお願いします
>しろくまさん
メッセージありがとうございます。
ガリバーボーイ!懐かしいです。
サントラなど多数参加していますが、私個人の作品集としてまとまって販売しているものは、まだありません。
これまでアーティスト活動はバンドメインでしたので、作品はバンド名義のものばかりです。
現在は在籍していませんが、「URUGOME」というバンドのCDでしたら、まだ手に入るのではないでしょうか。
https://www.amazon.co.jp/URUGOME/e/B002E4IUPC/ref=dp_byline_cont_music_1
最近では、ギター☆マンというプロジェクトに参加していて、ライブCDも出ています。
11月には新しいCDも発売予定なので、ご興味があったらぜひチェックしてください。
http://gm.fanmo.jp
よろしくお願いいたします。