大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「歌の練習、どこでしているの?」

   

昨日のこと、

レッスン中にいきなり「ドドドドドドッ!」という大きな音がしだして、
レッスンしていた男性ヴォーカリストと、

デロンギが暴走して壊れたか!?と

焦って顔を見合わせました。

 

レッスン室はもちろん防音。
外からの音が、そんな風にリアルに入って来るなんてことはあり得な・・・・・

と、外に面した防音窓のレバー・ハンドルを点検すると、

な〜んと、窓がしっかり閉まっていないままレバーだけが下がっていました。

 

先ほどの「ドドドドドド」は、家の前のガス管工事の音だったのです!

 

これには焦りました。

防音室には換気のためのロスナイもついていて、
日頃、道路側の窓を開け閉めすることはほとんどありません。

ということは・・・

年末の大掃除のときから、ず〜っと、きちんと閉めずにいたことになります。

 

そういえば、数日前に、デモを録音するために、かなりな声で歌っていたとき、

散歩から帰ったジェフ夫さんが、
「キミの声10メートルくらい先からも聞こえたよ〜」

と苦笑していたっけ・・・。

 

みなさまのレッスンの声も、
私の夜中の絶叫も、
窓のスキマから惜しげなく漏れていたことになります。。

 

あぁあ不注意にもほどがある。。。

 

 

ところで、「歌の練習、どこでしているの?」
という質問に、

多くの人が「お風呂」と答えるのですが、

 

お風呂場は、通気口から外に音がダダ漏れで、
特にマンション住まいの方は、通気口を伝ってよそのお宅に筒抜けなので、
ご注意くださいませ。

 

とはいえ、声は、出さなくちゃ育ちません。

 

以前見たアーティストで、声量がないのが悩みと言う子がいました。

エンジニアさんにも、もう少しなんとか声が出るようにしてくれと言われ、
うちにやってきました。

話を聞けば、
家族に聴かれたくないばかりに、
部屋でひそひそ声でばかり練習しているそう。

歌い方にも、
かなりな息漏れグセ、すなわち「ひそひそ声グセ」がありました。

 

フォームを整えて声を出す。

大きい声である必要はありません。

自分にとっての適性音量で、
気持ちよく、響きのある声を出す練習を積むことは、非常に大切です。

 

近所のようすをしっかりチェックして、
迷惑にならない時間や状況を選ぶことも大切ですし、

難しいようなら、思う存分声を出せる場所を、

例えば、車の中、練習スタジオ、カラオケボックス、学校の片隅、
などなど・・・

何とか見つけてくださいね。

 

ただし、「ずいぶん歌ってるけど、今まで何にも言われたことがないから」
と言う理由で、どんどんエスカレートして大きい音を出すのはお勧めしません。

人は、面倒なことは避けたいものなので、
ある程度のところまでは我慢します。

文句を言ってくるときは、よほど我慢をした後です。

一度、許容範囲を超えて、文句を言うと、
そこからは、言う方もエスカレートしますから。

 

特に、学生のみなさん、ご用心!

12762076_s

 

 

 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法, 声のはなし

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

時間の密度を高める集中のコツとツボ

作品をつくりあげるとき、 制作現場で、 そして、トレーニング、練習、リハーサルで …

関係性がつくれないから上達しない。

ここ数年、芸能事務所や音楽事務所の 新人育成ワークショップを担当させていただく機 …

自分の声をディスるな!

「自分の声は、好きですか?」 講演会やセミナー会場で、そう質問して、挙手をお願い …

ノドをウィルスから守るためできる10のこと

東京の冬場の平均湿度は40~50% 。 そこまで低い数字と感じないかもしれません …

「そもそも声って」と考えるだけで、声を出すことが格段に楽になる。

一昨日、BizLab『しっかり届く豊かな声』が終了しました。 ビジネス系のセミナ …

「いい音」出したいっ!

いいプレイヤーか否かは、1音聴いただけでわかる。 そんな風に言う人がいます。 そ …

「これでいいのだ」と言い切る勇気。言い切れるまで追い込む努力。

中学時代、先生や英会話部の先輩たちが口々に、 「カーペンターズの英語はきれい」 …

リモートはコミュニケーションのハードルを上げた。

最近、連日のように受ける側として、 オンラインセミナーに参加しています。 学ぶと …

ピッチをよくする練習。

「ピッチ悪いね」 歌を志す人が投げ掛けられる苦言で、 これほど辛く、 途方に暮れ …

「大きい音」を扱うのって、テクニックがいることなんですぞ。

「ラウドな音楽をやっている」と言うと、 デリカシーのない、 雑な演奏をしていると …