「バンマス・マニュアル」を作成せよ! <バンド結成編>
2016/02/02
音楽好きの仲間と集まると、
「バンド組みたいよね〜」と、やたら盛り上がるのに、
何年経っても、実現しないという人。
「ライブやりたいんだよね〜」と言ってばかりで、
気がつけば、また1年経っていた、という人。
バンド組んで、えいやっとライブ決めたはいいけど、
どうやってお客さんを呼ぶのか、
ライブハウスとはどんな風に話を進めたらいいのか、
当日はどんな風に流れるのか、不安でたまらないという人。
そして、記念すべき第1回ライブは終わったけれど、
本番当日、ドタバタになっちゃって、
自分も演奏に集中できなかったり、
ライブハウスのスタッフさんに迷惑かけて叱られたり、
「仕切り悪いね」と仲間にディスられてしまったという人。
ミュージシャンの多くは感覚派。
勢いはいいけど、マネージメントやコーディネートが苦手。
そもそも、音楽やるのは楽しいけど、「仕切り」は別のエネルギー。。。
しかし、バンドをやったり、ライブをスムーズにやったりするには、
現実的かつ、実務的な、面倒な作業がたくさんあって、
メンバー全員がそこから目をそらしていたのでは、
絶対に、バンドもライブも実現しません!
そこで、やるべきは、「バンマス・マニュアルの作成」です。
マニュアルをつくりさえすれば、
後は、単純にひとつひとつの作業を分担してこなすだけ。
あーでもない、こーでもないと迷ったり、
考えたりする煩わしさから解放されます。
最初は面倒に感じるかもしれませんが、
一度つくれば、後はその都度、項目を入れ替えるだけ。
すべてをシステム化するだけで、
自分は一番大事な演奏に集中できる時間が増えます。
「じゃ、どうやってつくるの?」
という方のために、私なりのひな形をシェアします。
当たり前のことばかりで、ちょっと恥ずかしいのですが、
こんなのが、意外に役に立つんです!
実は私、このマニュアルで、某ミュージシャンを、
立派な「バンマス」として一本立ちさせた経験があります(^^)
【バンド結成】
(1)メンバー打診→仮・決定(下記に候補者の名前を書いて、次々連絡する)
ベース( )( )
ギター( )( )
ドラム( )
キーボード( )
ボーカル( )
その他( )
(2)音合わせ日程(音合わせをしてみて、しっくりこない場合は、(1)に戻る。)
・メンバーのNG日程、OK日程をチェック
ちなみに『調整さん』などのアプリをつかうと便利。
・グループLine、fbグループは今の時代、マストアイテムですね。
使えない大人ミュージシャンもまだまだいるんですが・・・・
・曲を決める。
オリジナル曲をやるためのメンバー集めというのでないなら、
いきなり「オリジナル!」と気張らなくても、まずはメンバーの腕試しとして、
カバー曲で充分。
やりたい音楽的方向性の曲を何曲か選ぶ。
・スタジオを探す→押さえる
今の時代、スタジオ探しには苦労しませんね。
値段と広さの見合った場所を。
・スタジオの場所、入り時間、曲の資料、当日のスタジオ代の負担について等を、
メンバーに連絡する。
(3)音合わせ
楽しくやるもよし。シビアにやるもよし。
これからライブをやろう!などと真剣に考えているなら、録音、録画はマスト。
イマイチだなぁ、と思ったプレイヤーと、音合わせ後に飲みに行ったりするのは、
やめておくのが無難。
(4)音合わせ結果をもとに、今後の方針を決める。
1人で決める場合、複数で決める場合など、いろいろ。
どちらにしても、音合わせの録音、録画はマスト。
・このメンバーで行こう!
・一部メンバーチェンジ。
・メンバー全取っ替え。
・音楽性をどうするか?
・曲をどうするか?……etc.etc.
ここまで見えたら、次の段階。「ライブ」へ!
異様に長くなっちゃいそうなので、
この続きはまた!
関連記事
-
-
「ちゃんと聴く」技術。
自分の歌って、ぶっちゃけどうですか? いきなり、そんな質問をされることが、よくあ …
-
-
歌の練習がきっちりできる人の5つの特徴
「練習しなくちゃと思ってたんですけど、なかなか・・・」 状況にもよ …
-
-
ことばに体温を宿す
「じゃ、とりあえずバランスチェック兼ねて、一度つるっととお願いします。 単独は1 …
-
-
熱意とか、負けん気とか、激しさとか、悔しさとか。
MTL Live2017、大盛況の元に終了いたしました。 ご参加いただいたみなさ …
-
-
英語の歌詞が聞き取れない!?
かつて、日本で発売される洋楽のレコードには、 ジャケットと同じ大きさの、大判の歌 …
-
-
自分がヘタに聞こえるのは、上達してきた証拠
週1回90分レッスンに通いながら、日々コツコツと自主トレもできる人なら、 およそ …
-
-
「残念なミスコピー」は、そろそろ卒業しましょう。
誰もが一度は、 人の歌や演奏を聞いて、カッコいい!マネしたい!カバーしたい! と …
-
-
本気でうまくなりたいなら、まず、黙って聴く。~Singer’s Tips #20~
シンガーを志しているという人に、 どんな練習をしているのかと聞くと、 多くの人が …
-
-
センスは鍛えられる!フォーカスで変わる“聴こえ方”と“見え方”
目の前にドラムを叩いている人がいます。 あなたは、どこに意識が向きますか? ドラ …
-
-
「上達」は、いきなりやってくる。
スポーツジムなどでトレーニングを受けると、 「今日より明日、明日より明後日という …
- PREV
- 「歌の練習、どこでしているの?」
- NEXT
- 「自分じゃなくなりたい」?

