欲しい情報は、ありとあらゆるところにみつかる
「カラーバス効果」ということばをご存じでしょうか?
心理学用語で、
「なにかを意識すると、それに関係する情報が、次々と舞い込んでくる」
というような意味のことばです。
たとえば、
「今日は駅に着くまでにあるオレンジ色のものを全部数えよう」
と意識するだけで、街中のオレンジ色のものが目に飛び込んでくる、
というようなことを言います。
実際にやってみると、
日頃、いかに自分が無意識に、「色」という情報にとどまらず、
ありとあらゆる情報をやり過ごしているか、びっくりするほどです。
反対に言えば、ひとつのことにフォーカスするだけで、
今まで気づかなかった、さまざまな関連情報が、
どんどん自分の方に流れ込んでくるということ。
そうやって独自のアンテナに引っかかってくる情報は、
実にユニークで、生き生きと、
自分自身をどんどん前に進めてくれるものです。
たとえば、楽器店の壁に何気なく貼られた広告に、
たとえば、情報誌の片隅に、
たとえば、ふらりと立ち寄ったカフェで久々に出会った人に、
そんな情報が見つけられるかもしれません。
大切なことは3つ。
1.ひとつのことにフォーカスすること。
あれもこれもと抱え込んでいるときは、
探しているものが多すぎて、何にも見つからないような状態と同じです。
「緑と、赤と、青いのものをみつけよう」
と思いながら街を歩けば、
ひとつひとつの色の鮮明さは3分の1になってしまいます。
一時にひとつ。
なかなか守れないけど、鉄則です。
2. 感性を閉じないこと。
何かに没頭しているときは、ついつい、下を向いて、
自分の頭の中だけでいろいろなことを解決しようとするものです。
電車に乗っても、スマホばかりをながめている。
PCに顔を突っ込んでいるか、本ばかり読んでいるか。
しかし、生きた情報は外側の世界にあります。
メディアに乗る、二次情報ではなく、
生きた、一時情報をつかまえましょう。
3. 出会った情報を大切にすること。
無限にある情報の中から、
自分の感性というアンテナにに引っかかってくる情報は、
何かしら、自分にとって意味があるもの。
そんな大切な情報をやり過ごすことなく、
しっかりと受け止めて、行動に落としこむことが、
次に繋がります。
自分の直感を信じること。
結局、直感が一番正しいのです。
いかがでしょうか?
まずは、明日、職場や学校に行くまでの道で、
オレンジ色のものを数えて見る、という実験を、
ぜひやってみてください(^^)
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