バンドやりたい。
若者の頃に出会ったメンバーと、
生涯バンドを続けて行く。
これって、初恋の恋人と結婚して、
末永く幸せに暮らしましたとさ…くらい、希有なことです。
思い立ってググってみれば、
初恋の人と結婚する人は100人にひとりだそうで、
全体の離婚率が35% というのを考慮に入れても、
・・・あれ?思ったより多い。
そう考えると、
「若者の頃に出会ったメンバーと生涯バンドを・・・」
の確率の方がずっと低そうです。
「生涯」とはいかないまでも、
そのバンドでメジャーデビューして、ツアーして、
商業的な成功をおさめる、となると、
いやはや、どんな確率か。
こればかりは、
自分ひとりでどんなにがんばっても、
絶対に叶えられない夢です。
メンバー全員が同じくらい
音楽に対する情熱と覚悟があって、
なかまを大切に思っていて。
「カリスマと声」を持ち合わせたヴォーカリスト、
作詞、作曲に才能を発揮するメンバー、
さらには、ビジネスセンスのいいリーダーがいて、
全員のベクトルが同じ方向を向いていて。
この全てに、さらに時の運と、
猛烈な忍耐と努力があって、はじめて、実現する夢。
叶えている一握りの人たちを見るほどに、
尊敬の念があふれるし、
そんな運命の下に生まれた彼らを、
心から羨ましいと思います。
私自身、高校2年でバンドをはじめて以来、
数え切れないほどのバンドをつくっては壊し、
招かれては脱退し・・・。
ソロでやった方が圧倒的に効率はいいんでしょうが、
それでもね。
やっぱりバンド志向です。
今も一緒にやれる音楽仲間は、
私にとっては、砂漠の中で見つけたダイヤモンドくらい、
大切な人たち。
「若者の頃」出会えたわけじゃないけど、
100才まで一緒にやってれば、
そこそこ面白いことはできるでしょ?
でもって、
「若者の頃に出会ったメンバーと、生涯バンドを・・・」は、
来世ですな。
あー、バンドやりたい。
◆一生に一度、集中的に学ぶだけで、”自分で自分に教えること”を可能にするMTL 12。毎週日曜日10時〜Youtubeにて公開中。
◆毎週月曜発行中!声に関するマニアックな情報やインサイドストーリーをお届けする無料メルマガ『声出していこうっ』。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
あの頃の私を探さないでください。
中学で音楽に目覚めてから、 プロの世界の入り口に立つまで、 とにかく音楽以外のこ …
-
-
変化は必然。
業界のお仕事が長いせいか、 はたまた海外生活を経験したせいなのか、 変化に対する …
-
-
そんなこと、 何年やってても、絶対にうまくなりません。
プレイヤー目指して、 日夜がんばっていたにもかかわらず、 てんで上達しなかった自 …
-
-
「適正」って、「恋すること」なんだ。
「私は、ロックが好きなんですけど、 歌の先生に、キミにはそういう音楽は向いてない …
-
-
ベストを尽くす。ベストを尊重する。
週末の久っびさのリアルセミナーの準備に追われています。 レジメやプロット、オケや …
-
-
「なに聞いて歌ってんの?」
「なに聞いて歌ってんの?」 ワークショップや授業で生徒たちの歌を聞いた後、 よく …
-
-
言わなくていいこと。言うべきこと。
言わなくてもいいことを、 「これはあなたのためだから」と、 上から言う人がいます …
-
-
臨界点を突破する
「どんなに練習しても、高い声が出ない」 「毎日ボイトレしているのに、声量が上がっ …
-
-
「奥さんのとこ、まだテレビ、白黒なんですか?」
先日、生徒さんと話していたら、 「え?先生、Youtube、まだパソコンで見てる …
-
-
人と人とは、100%はわかり合えない。
「ねえねえ、コサカさん、ちょっと野球のメンツ足りないから、入ってよ」 放課後、大 …
- PREV
- 成長に痛みが伴うのは、 本気度を試されているから。
- NEXT
- 心のブレーキをぶっ壊せ。