伸び悩む人にする10の質問
「キミ、ホントにうまくならないなぁ。」
今日は、そんな風に言われた時、
または、自分でそう思えた時のための、
『伸び悩む人にする10の質問』を。
まずはチェックシート形式でお届けします。(解説は後半)
***************************
□資料をちゃんと聞いたか?
□確認したか?
□細部までチェックしたか?
□ちゃんと理解しているか?
□チューニングは的確か?
□確実にイメージを再現でるか?
□自分の耳は信頼できるか?
□他の楽器とコミュニケーションは取れているか?
□音響は適切か?
□理想が低すぎないか?
***************************
<解説>
□資料をちゃんと聞いたか?
上達しないほとんどの人が、もらった音資料をきちんと聞いていません。
カバー曲ならもちろん、
昨今はオリジナル曲でも、曲デモをもらえるのが普通。
半分くらい覚えた時点で、
一緒に弾いたり、歌ったりして、
「弾けている(歌えている)気になる」。
できないところは、資料の中の声や音が埋めてくれているだけです。
□確認したか?
「この曲はこどもの頃から聴いているんで。」
そんな風に言うので歌わせてみたら、
メロディがどの音なのかよくわからない、
歌詞のハマりがイマイチ適当である・・・。
そんな例が腐るほどあります。
聞くことと、やることは大違い。
自分が歌うべきメロディ、
音符の長さを確認するのは必要最低限の準備です。
□細部までチェックしたか?
メロディやリズム、ことばのハマりは、
あくまでも最低限の演奏ルールです。
音符の長さはどうか。
音の立ち上がりの表現はどうするか。
ことばの発音はどうか。
リズムのノリはどうか。
音色の変化はどうか。
音量はどうか。
チェックすべきポイントは数え切れないくらいあるでしょう。
□ちゃんと理解しているか?
曲の音楽的な意図はなにか?
曲のグルーヴはどうか?
ひとつひとつのフレーズの意図はなんであるか?
歌詞の意味は?
ことばの意図するところは?
なぜ自分がそれを歌うのか?演奏するのか?
なにを表現したいのか?
なにを伝えたいのか?
人前で演奏するなら、
一般的な受け手レベルの理解ではダメです。
能動的に曲と関わること。
理解すること。
ただ、決められた音を奏でている、
歌っているのでは、
単なる練習と変わりません。
□チューニングは的確か?
どんなに素晴らしい演奏も、
他の楽器とのチューニングが合っていなければ台無しです。
チューニング、ピッチ感は徹底的にチェックすべきなのは、
ヴォーカリストだけではありませんね。
□確実にイメージを再現でるか?
どれだけ曲を理解していても、
どんなに細部まで聞き込めていても、
そして、どれだけ素晴らしい意図がそこにあろうとも、
自分の中の音のイメージを確実に再現できなければ、
聞き手にはなにも伝わりません。
頭の中にあるイメージを100%音にする。
それこそが練習の意味です。
□自分の耳は信頼できるか?
アマチュアとプロフェッショナルの大きな違いは、
耳の精度です。
これは、スマホのカメラの画素数に例えるとわかりやすいでしょう。
カメラ付き携帯電話が初めて登場したとき、
その画素数は11万ほどだったそうです。
それがiphone7では、なんと1200万画素。
かつてのケイタイで撮影した写真との違いは一目瞭然。
プロの耳と、アマチュアの耳とは、
実はそのくらい違うものです。
上達しなかったら、耳を疑う。
鉄則です。
□他の楽器とコミュニケーションは取れているか?
一人で練習していると、うまく歌えるのに・・・
という人は、他の楽器の音が聞こえていません。
ビート、グルーヴ、音価、ピッチ、フレーズ、音色・・・
音楽は一人で演奏するものにあらず。
アンサンブルに心が配れない人は、上達しなくて当たり前です。
□音響は適切か?
いや。
そんなはずはない。
自分は絶対、ちゃんと歌えるはず。
ちゃんと音の細部まで理解しているし、
やりたいことも全部出来ている・・・
あぁ、どうして!?
という人は、自分の声がちゃんと聞こえる環境で歌っているか、
バンドの音量は適正か、
聞こえていない楽器はないか、など、
音響面をチェックするのも大切です。
聞こえないのは自分の声が小さいから・・・
と思い込むのだけはやめてください。
(最低限の音量は必要不可欠だとしても)
□理想が低すぎないか?
自分はいたって満足なのに、
まわりの評価が得られないと言うときは、
自分の理想としているところを今一度点検する必要がありそうです。
いやいや。
自分が幸せならそれでいいので、
評価が気にならない人は、放って置いてください。
しかし、自分的にはイメージどおりに完璧に演奏しているのに、
なんで評価されないの!?と悩んだら、
今一度、自分のイメージに疑問を抱いてみる。
お手本としている人、理想としている音楽を、
今一度点検してみることも必要でしょう。
いかがですか?
悩む前に、悩んだら、
一度、じっくりチェックしてみてください。
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