鍵盤楽器を買おう!
ボーカリストで、楽器をほとんど弾けないという人は多いと思います。
楽器が弾けないからボーカリストになったという人も、たくさんいます。
もちろん、誰もが華麗に弾き語りをできなくちゃいけないというわけではないので、
興味がないなら無理に練習を始める必要はありません。
しかし、ボーカリストのマストアイテムとして、
鍵盤楽器を、必ず持って欲しいのです。
これは、「自分はギターなんで」という人も例外ではありません。
(理由は後述します)
それは、メロディーなどの音を確認するため。
自分のピッチ感を育てるため。
なんとなく歌えているつもりのメロディも、
楽器で一音一音確認したら、実は曖昧だったということに気がつくはずです。
プロとアマチュアの違いは、
この「ピッチの曖昧度」におけるところがとても大きい。
長年歌っているベテランでも、
メーターレベルで、曖昧な音がたくさんあったり、
適当に歌っている音(私は「捨て音」と呼んでいますが)がたくさんあったりするもの。
一方で、レコーディングをたくさん経験しているプロは、
こうしたピッチ感に非常にシビアです。
この微妙な違いが、実は、声のヌケ感や、パフォーマンスの垢抜け度に、
大きな影響を与えます。
一般の人が、無意識に「この人はうまい」「この歌は気持ちいい」と感じるのは、
こうした、ヌケのいいボーカルなのです。
そんなピッチ感を育てるためにも、まずは鍵盤楽器を手に入れる。
一音一音、メロディーを確認しながら、録音しながら練習をしてみる。
鍵盤で確認するメリットは・・・
1.チューニングが確実である。
ギターの場合、自分でチューニングする必要があります。
また、弦の押さえ方によって、チューニングが微妙に変化します。
よほどの名手で、微妙なチューニングの違いが敏感にわかる人以外、
ギターはピッチ確認には不向きな楽器と言えます。
そもそも、そんなに音感がいいのなら、歌のピッチも完璧なはずですね。
2.自分が歌うメロディの音の幅を、目でも確認できる。
「ここは、前の音から半音下がっただけ」
「このメロディは6度飛んでいる」などと音を解説すると、
「え?そこ半音なんですか!?」とか、
「わぁ〜、そんなに飛んでいるんだぁ〜」とびっくりする人がたくさんいて、
逆にこちらがびっくりします。
音の幅を目視することは、音を正確に歌えるようにするために、
非常に有効な練習方法です。
3.声域マップを意識しやすい
声域のチェンジポイントや、声質が変わるポイントなどを、
一度、しっかり鍵盤で確認しておきましょう。
練習する曲のメロディが自分の声域マップのどこにあたるのかを
容易にイメージできるようになることで、
音色、音量も、安定感のあるものになるのです。
さまざまな事情があるでしょうから、誰もがピアノを持つべきとか、
高価なシンセサイザーを買えなどというつもりはありません。
とりあえずは数千円のMIDIキーボードで充分です。
ただしスマホのアプリでは、やはり十分とはいえませんので悪しからず。
関連記事
-
-
時間がかかることを怖れない
本気でうまくなりたいなら、「この1曲」と決め、歌いこなせるようになるまで、とにも …
-
-
憎っくき「容姿端麗組」に負けない方法
認めたくはないですが、 こんなこと書くのもちょっぴり悔しいですが、 ハッキリ言っ …
-
-
「正しい演奏」と「いい演奏」とは、全然違うことなんだ
こどもの頃、「音大生」というものに、 本気で憧れていました。 少女漫画の読み過ぎ …
-
-
「練習」とは「工夫すること」
楽器や歌を習得したい。上達したい。 しかし、実際、何からはじめたら …
-
-
歌に必要なことは、歌の中から学びとる!
人にものを教えるときは、まず真っ先に、 その人が、ゼロ地点にいて、もっと上を目指 …
-
-
「練習が嫌いなんじゃない。「練習をはじめること」が嫌いなんだ。
以前、プロで活躍していたという元スポーツ選手と話していて、 「今でも、毎朝、ジョ …
-
-
「お前、練習してんのか?」
先日、とある忘年会で、大先輩のミュージシャンに、 「MISUMI、ビジネスはいい …
-
-
「じっくり聴けない人」の3つの言い訳
歌の上達のポイントは、音源をじっくり聴いて、 そこから可能な限り、たくさんの情報 …
-
-
歌の上達に大切な3つの力
大好きな曲と出会う。 歌ってみたくて仕方がなくなる。 毎日聴く。何度も聴く。 そ …
-
-
「曲を知らなければ演奏できない」
「曲を知らなければ演奏できない」 当たり前のことのようですが、 こ …
- PREV
- 夢をかなえるためのすべて
- NEXT
- 「イケてないデモ音源」の作り方?

