「イケてないデモ音源」の作り方?
以前、プロへの突破口『デモ音源の渡し方?』という記事を書きました。
プロになりたいという人なら、今の時代、
デモ音源くらいは誰もが作るものだからこそ、そのクオリティが問われます。
つまり、誰でも作れるものを作っていたのでは、
頭ひとつ抜け出ることはできないのです。
今日のイケてないシリーズは、
「イケてないデモ音源」について書きたいと思います。
イケてないデモ音源とは・・・
1. 曲のイントロがやたら長い
人気アーティストのアルバムを真似て、
カッコいいイントロをつけたい気持ちはわかります。
しかし、デモを聞くのに、それほどの忍耐力を発揮してくれる人は希です。
めちゃくちゃカッコよくて、期待感を煽られるようなイントロでもない限り、
(そして、そんなイントロのデモには、まずもって出会いません)
長すぎるのは絶対NG。
「イントロが長いなぁ」と思われた時点でセンスのなさを露呈するようなものです。
2. 音のクオリティが非常に低い
ノイズがすごい。バランスが異常に悪い。ライブ音源で音が悪い。。などなど。
集中して聞くことに努力を要する音源がデモとして通用するのは、
相手が自分にある程度以上の興味を持ってくれている場合のみです。
レコーディング・クオリティにしろとまでは言いませんが、
聞く人の気持ちになって、できるだけ「聞きやすい」音源を作りたいものです。
3. 楽器のチューニングが微妙に悪い
信じられない話ですが、実はかなりの確率で、
オケの楽器のチューニングが悪いデモに出会います。
今どき、メーターを使わないでチューニングしている人はいないでしょうから、
何らかの理由で、演奏中、もしくはレコーディングを繰り返すうちに、
チューニングが狂ってしまった、
または、楽器自体の調整が悪く、弦を押さえる具合でチューニングが狂ってしまう、
などの理由が考えられます。
いずれにせよ、デモを録るときは、細かくチューニングをチェックする、
チューニングのわかる人に立ち会ってもらう、などの気遣いはMUSTです。
4. 歌のピッチが異様に悪い
歌のピッチが悪いのは、一般の人でも、
「なんとなく気持ち悪い」「この人下手じゃない?」などと感じるものです。
まして、音楽のプロともなれば、ピッチの悪い歌を聴かされ続けるのは、
マイルドな拷問です。
アマチュアの場合は、このピッチのジャッジは非常に難しいことが多いので、
できるだけわかる人に協力者になってもらうことも大切です。
5. 歌詞がまったく聞き取れない
スタンダードな曲や、有名曲のカバーならともかく、
オリジナル曲の場合、歌詞は非常に重要なポイントになります。
しかし、この歌詞がまともに聞き取れない残念な歌が非常に多い。
作詞をした本人は、すべての歌詞をわかっているから、
ついつい、聞く人も全部聞き取れていると、錯覚しがちですが、
はじめて聞く歌詞は、ただでさえ頭に入って来にくいもの。
歌詞カードを見なくても、一聴して、ことばがクリアに聞こえてくるようでなければ、
作品のよさは半減です。
この場合も、第三者に聞いてもらって、
率直に、聞き取れるかどうか判断してもらうことが大切です。
いかがでしょうか?
近々、『プロへの突破口シリーズ』で
「イケてるデモ音源の作り方」を取り上げる予定です。
待っててね。
関連記事
-
-
早急になんとかしたい、姿勢・筋力・体力。
「最近の若者は・・・」などということが言いたくなるのは、 お年をめしてきた証拠で …
-
-
プロの世界で活躍できる子たちの5つの違い
学年の終わりが見えてくるこの時期、 口には出さないけれど、みんな、心の中で 将来 …
-
-
自己表現のための”自分アバター化作戦”
かつて、ハワイ出身の日系アメリカ人女性シンガーに、 英詞の提供をしたことがありま …
-
-
音楽を仕事にできる人
「音楽なんて仕事にならない」 「音楽で食べていくのなんて無理」 音楽を志し、日夜 …
-
-
「いいわけ」100連発。
お金がない、 時間がない、 ノウハウがない、 若さがない、 美貌がない、 エネル …
-
-
プロへの突破口『デモ音源の渡し方?』
「こんにちは!はじめまして。 私、歌やってるんですけど、私のCD聞いてもらえます …
-
-
「違うんだよねぇ」と言われる「イケてないコピー(orカバー)」とは?
「自分にたくさんの感動やエネルギーを与えてくれた名曲や名盤の数々を、 いつか自ら …
-
-
「うちの子、音楽で食べて行かれるのでしょうか?」
まもなく成人式。 今年、新成人となる前途洋々の若者たちも、たくさんいることでしょ …
-
-
優秀な人は群れない。媚びない。焦らない。
今日は朝から、頭脳派かつ純粋にそれぞれの仕事を追求するリアルプロフェッショナルの …
-
-
「できない気がしない」自分を信じる。
「できない」「無理だ」と思えたら、人生はどんなに楽だろう。 高校時代から、現在に …
- PREV
- 鍵盤楽器を買おう!
- NEXT
- 意味ある「1」を積み重ねる