どうせやるなら「ザ」のつくプロフェッショナルを目差せ!
先日、とある販売店でのこと。
まだまだ新米臭のある若者が、私たちの担当になりました。
丁寧な言葉遣いに、そつない対応。
説明も手順も、完璧にマニュアル通りでしょう。
身なりもきちんとして、清潔感もある。
本人、(おそらく)一所懸命、誠実に対応してくれています。
しかしね。
なんか、カチンとくるんです。
「あれ?前回もこんなサービスだっけ?」
「え?それって、把握してないの、こちらの責任だっけ?」
そんな疑問のことばが、ジェフ夫さんの口から何度も出てきます。
「いえ。以前から変わっておりません。」
「あ、そちらはお客さまの方に事前にご連絡しているはずです。」
彼の言うことが、たぶん正しいんでしょう。
筋も通ってるし、
なんだか忙し過ぎる、私たちがボケているんでしょう。
でもね。
残念なのは、会社のシステムじゃなく、彼のマインドです。
お店の販売員のゴールってなんなのか?
接客が担当制になっている意味って一体何なのか?
やっぱり、このお店のブランド力は本物だわと、
顧客が信頼を新たにする。
顧客が気持ちよく、スムースに用件を済ませることができる。
顧客が大切にされていると感じる。
また、必ずこのお店で、できればこの販売員から買おうと思う・・・。
マニュアルって、そういうゴールのためにあるんじゃないのか?
思い違いとか、確認不足とか、
そんなサービスは今までもやってないし、やるつもりもないとか。
そんなことを、いちいち顧客に確認させるためにあるんじゃ、
絶対にない。
まして、マニュアルを守るためにマニュアルがあるはずもない。
マニュアルの存在する意味、
そのゴールには、いつだって人の顔があるはずです。
なんで、そんな基本中の基本のようなことがわからなくって、
すました顔をいられるのか?
「ったく、どアマチュアがぁ〜。」
心の中でロックな悪態をついてしまいました。
さて。
どんな仕事にも、明確なゴールがあります。
ゴールを意識することなしに、
好き勝手に、奔放にやるのは、単なる趣味。
趣味の延長線上に仕事があると思われがちなアーティストだって、
作品を完成させるというゴールなしに、
オーディエンスを意識することなしに、
野放図に創作に没頭するだけでは、
一生かかっても、作品を世に出すことはできないでしょう。
曖昧なゴール意識でやる仕事は、セミプロ、セミアマの仕事。
とりあえず言われたからやる、
やらなくちゃいけないから、仕方なくやる。
そんなことでは一生かかっても「プロ」にはなれません。
新人育成を担当しているアーティストやタレントの卵たちでも同じです。
振り付けを覚えろと言われる。
一所懸命振り付けを覚えてくる。
歌を練習してこいと言われる。
だから歌を練習してくる。
まぁ、こどもだから仕方ないんですが、
業界では年齢は関係ありません。
本気なヤツしか残れないのです。
自分が期待されていること、
望まれていることを明確に理解する。
レッスンやオーディションの先を意識する。
自分自身の将来にコミットする。
日々、そんな腹の据わった小学生や中学生、
高校生にたくさん出会います。
ゴールに目を向ければ、
四の五の言い訳している暇はありません。
ただやる。
必死にやる。
試行錯誤する。
工夫する。
「やり方」だけでなく、「あり方」にまで、
ゴールを見いだせなければ、
「ザ」のつくプロフェッショナルにはなれないのです。
自分のゴールにコミットしてますか?
◆毎朝お届けしているMISUMIの書き下ろしメルマガ【メルマガ365】。
今日から「ビブラート」に関する連載がスタートしました。
バックナンバーも読めますので是非。ご登録はこちらから。
◆自宅で繰り返し、何度でも。ヴォイス&ヴォーカルのすべてが学べる【MTL Online Lesson12】。
関連記事
-
-
「で?私、何したらいいんですか?」
「初回はカウンセリングをします」と言うと、 いわゆる「体験レッスン」をご希望の方 …
-
-
それでいいの?「イケてないリハーサル準備」
知らない曲を演奏することになったとき、 リハーサルまでに、あなたはどんな準備をし …
-
-
人と人とは、100%はわかり合えない。
「ねえねえ、コサカさん、ちょっと野球のメンツ足りないから、入ってよ」 放課後、大 …
-
-
「ペンは剣よりも強し」は、死語なのか?
ヴォイトレを担当している若者たちと話していて、 なにが驚くと言って、 物を書く習 …
-
-
わかってないのは、そいつの方じゃないのか?
「自分のこと、めっちゃ美人だと勘違いしてる、ぶっさいくな女っているよね? &nb …
-
-
空白の美学
「アマチュアはね〜、ソロ弾いてっていうと、 全部音で埋めちゃうんですよ。 弾かな …
-
-
「表現したい」という欲求は、 それが可能な人にのみ与えられるエネルギー。
「クリエイティビティの源は何ですか?」と聞いたら、 「リビドーですよ」と答えたア …
-
-
「歌うのが嫌い」という人の本当のわけ
「音楽に興味がない」「興味が持てない」という人は、ときどきいますが、 「音楽が嫌 …
-
-
「真っ白な灰」に、なりますか?
リングの上で真っ白な灰になった、『あしたのジョー』。 命を賭けられるほどのものに …
-
-
勘違いか?わかってないのか?はたまた、なめてるのか?
ライブでもレコーディングでも、 いや、リハーサル、または実技の授業などであっても …
- PREV
- 「自分が嫌い」の爆発的エネルギー
- NEXT
- 100万人と繋がる小さな部屋で。

