大槻水澄(MISUMI)ブログ 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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どうせやるなら「ザ」のつくプロフェッショナルを目差せ!

   

先日、とある販売店でのこと。

まだまだ新米臭のある若者が、私たちの担当になりました。

 

丁寧な言葉遣いに、そつない対応。
説明も手順も、完璧にマニュアル通りでしょう。
身なりもきちんとして、清潔感もある。

本人、(おそらく)一所懸命、誠実に対応してくれています。

 

しかしね。

 

なんか、カチンとくるんです。

「あれ?前回もこんなサービスだっけ?」

「え?それって、把握してないの、こちらの責任だっけ?」

そんな疑問のことばが、ジェフ夫さんの口から何度も出てきます。

 

「いえ。以前から変わっておりません。」

「あ、そちらはお客さまの方に事前にご連絡しているはずです。」

 

彼の言うことが、たぶん正しいんでしょう。
筋も通ってるし、
なんだか忙し過ぎる、私たちがボケているんでしょう。

 

でもね。

残念なのは、会社のシステムじゃなく、彼のマインドです。

お店の販売員のゴールってなんなのか?
接客が担当制になっている意味って一体何なのか?

 

やっぱり、このお店のブランド力は本物だわと、
顧客が信頼を新たにする。

顧客が気持ちよく、スムースに用件を済ませることができる。

顧客が大切にされていると感じる。

また、必ずこのお店で、できればこの販売員から買おうと思う・・・。

 

マニュアルって、そういうゴールのためにあるんじゃないのか?

 

思い違いとか、確認不足とか、
そんなサービスは今までもやってないし、やるつもりもないとか。

そんなことを、いちいち顧客に確認させるためにあるんじゃ、
絶対にない。

まして、マニュアルを守るためにマニュアルがあるはずもない。

マニュアルの存在する意味、
そのゴールには、いつだって人の顔があるはずです。

 

なんで、そんな基本中の基本のようなことがわからなくって、
すました顔をいられるのか?

「ったく、どアマチュアがぁ〜。」

心の中でロックな悪態をついてしまいました。

 

さて。

 

どんな仕事にも、明確なゴールがあります。

 

ゴールを意識することなしに、
好き勝手に、奔放にやるのは、単なる趣味。

趣味の延長線上に仕事があると思われがちなアーティストだって、

作品を完成させるというゴールなしに、
オーディエンスを意識することなしに、
野放図に創作に没頭するだけでは、
一生かかっても、作品を世に出すことはできないでしょう。

 

曖昧なゴール意識でやる仕事は、セミプロ、セミアマの仕事。

とりあえず言われたからやる、
やらなくちゃいけないから、仕方なくやる。

そんなことでは一生かかっても「プロ」にはなれません。

 

新人育成を担当しているアーティストやタレントの卵たちでも同じです。

振り付けを覚えろと言われる。
一所懸命振り付けを覚えてくる。

歌を練習してこいと言われる。
だから歌を練習してくる。

 

まぁ、こどもだから仕方ないんですが、
業界では年齢は関係ありません。

本気なヤツしか残れないのです。

 

自分が期待されていること、
望まれていることを明確に理解する。

レッスンやオーディションの先を意識する。

自分自身の将来にコミットする。

 

日々、そんな腹の据わった小学生や中学生、
高校生にたくさん出会います。

 

ゴールに目を向ければ、
四の五の言い訳している暇はありません。

ただやる。
必死にやる。
試行錯誤する。
工夫する。

「やり方」だけでなく、「あり方」にまで、
ゴールを見いだせなければ、
「ザ」のつくプロフェッショナルにはなれないのです。

 

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