自分との約束
2015/12/20
プロフェッショナルやスペシャリストを志すとき、大切なことはシンプルなことばかり。
その中のひとつに、「やると決めたことをやる」があります。
非常にシンプルなことですが、これがなかなか難しい。
はじめるエネルギーや勇気を持つのも大変ですが、
たとえスタートを切れても、続けることができない人がほとんどです。
できない理由、やらなくていい理由は次々と出てきます。
人間関係、多忙、予想外の仕事、家庭の事情、体調不良、
さらには、「結果が出る気がしない」という焦燥感、
「こんなことを続けて何になる?」という不信感、
「やり方が間違っているかもしれない」という不安感。
やっても無駄だ、今日は無理よね、今日くらいはいいか。。。
そんな言葉にあっさり負けたり、戦いを挑んで敗れたりするうちに、
やがてそれは、自分に対する不信感、不安感に変わっていきます。
実はそれが一番怖いのです。
プロやスペシャリストになれば、
やると決めたことをやることは仕事の一部。
やりたくなくても、自信が無くても、やれない理由がいくつあっても、
幕は開き、締め切りは訪れ、カウントは鳴り響きます。
仕事は人との約束。観客との約束。
その力が、自分を動かしてくれるわけです。
人との約束を守ることはプロであろうとするからには当然のこと。
しかし、自分との約束が守れてはじめて、自信がめばえる。
自尊心が生まれる。
そんな風に自分との約束を守る人は、一歩二歩と先に行けます。
やると決めたことは必ずやる。
自分との約束を絶対守る。
そんなシンプルな自信が積み重なって、自分を前へ前へと進めてくれるのです。
そう信じて、今日も愚直にやり続けるしかないのです。
関連記事
-
-
デモをつくれ!
「音楽の世界で認められたいなら、 とにもかくにもデモをつくれ」と、 音楽学校でも …
-
-
選ばれるミュージシャンであるための3つの資質
長年、音楽業界で優れたミュージシャンたちと たくさんのお仕事をさせてもらってきて …
-
-
「作品」は、鮮度の高いうちに世に出す
食べるものに鮮度があるように、 人がクリエイトするものにも鮮度があります。 どれ …
-
-
コツコツ積み重ねる微差が、逆転勝ちを演出する
自分の生まれは選べません。 生まれたときから、才能やルックスや音楽環境に恵まれて …
-
-
「髪の毛一本」レベルで、音の長さにこだわる。~Singer’s Tips #18~
歌の印象を大きく変えるポイントのひとつに、 「音の長さ」があります。 歌い出しの …
-
-
譜面台を立てる時のチェックポイント〜プロローグ〜
こちらのブログで繰り返し語っているように、 「ヴォーカリストたるもの、 人前で歌 …
-
-
オーディションに失敗したくらいで、いちいち落ち込んでる暇なんかないのだ。
長年業界におりますが、 いわゆる「オーディション」を受けたのは2回だけ。 2度と …
-
-
ショートカットでいこうっ!
15年以上前のことになりますか。 買ったばかりの音楽制作ソフト=Logicを勉強 …
-
-
確信だけが、人の心を動かす。
「MISUMIさん、バッチっす!OKです!」 レコーディングのお仕事では、 歌っ …
-
-
カッコよければなんだっていいじゃん。
歌を指導する立場にいながら、 口が酸っぱくなるほど言い続けていること。 「カッコ …
- PREV
- 臨界点を突破する
- NEXT
- 「見せ方」にこだわる