大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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「ちゃんと聴く」技術。

      2025/05/17

自分の歌って、ぶっちゃけどうですか?

いきなり、そんな質問をされることが、よくあります。
大学や音楽学校で教えていた頃も、ヴォーカリストだけじゃなく、プレイヤーたちから、何度も聞かれました。

「今の自分のプレイ、どうでしたか?」
「レベル的に、どんな感じでしょう?」

こんな疑問が湧いてくるのは、まだまだな証拠。
自分で自分のやっていることが判断できない、つまり、自分の判断軸が確立していないということだからです。

「『今日のテスト、なんかできた気がする!』って言う時ほど、成績は悪いもんだ。
本当にできてるときって、どことどこを間違えたのか、ちゃんとわかってるからね。」
その昔、進学塾の講師がこんなことを言っていました。

音楽もまさにこれ。

プロフェッショナルは、演奏が終わった直後に、
・どこをどう修正すべきか
・どこがハマらなかったか
・自分の持ち味は活かせたか
・感情表現は的確か
ちゃんと、わかるもの。

一方、学生たちが「この曲完コピしました!」「練習がんばりました!」と胸を張って歌ったり、弾いたりするのを聞いて、「おお!」と膝を打つほど感動したことは、残念ながら、ありません。
理由はシンプルです。
自分でジャッジできていないから、満足の沸点が低いんです。

大事なのは「歌い方」より、「聴き方」。

聴こえないものは歌えないし、感じられないことは表現できません。
「そんなの、あたり前じゃん」と思うかもしれないけれど、ごめん、みんなほんっっとに聴けてない。
びっくりするほど、聴けてない。

聴けてないから、歌えない。
歌えてないけど、聴けてないから、歌えてないことに気づけない。

そんな状態のまま、巷にあふれる”歌のハウツー”を鵜呑みにして、「これで歌えてますか?」なんて聞いてくる。
一生うまくならないパターンです。

うまくなりたいなら、「ちゃんと聴く」。
これ以外、ありません。

こんな話をすると、自分は楽器ができないからとか、音楽教育ちゃんと受けてないからとか、耳がよくないからとか、ついつい弱気&あきらめモードになるもんです。
かつての私がまさにそうだったんで、その気持ちは、よくわかります。

でもね、「ちゃんと聴く」はコツなんです。

音は、そこにある。
耳はちゃんと、捕らえている。

肝心なのは、耳のフォーカスを変えること。
捕らえた音の流れを、迷子にならないように、追いかけること。
複数の、音と音との関係性を見出すこと。

このコツを捕らえると、「聴くセンス」はどんどん磨かれて行きます。

アマチュア時代、「耳が悪い」「音痴」と言われ続けた私が、オタッキーに追い求め、見出してきた「ちゃんと聴く」技術。
こちらでも、少しずつ発信していきます。

リアルに体験したい方は、ぜひ、MTL BootCampに参加してください。

聴こえるようになると、歌は大きく変わる。
音楽人生、がばっと開ける。
そんな瞬間を、ぜひ体験して欲しいと、心から願っています。



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 - The プロフェッショナル, 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

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