大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

人間がカラダをつかってやることの基礎って、すべて同じなんだ。

   

うん十年ぶりにスキーというものに出かけてきました。

ぶっちゃけ、学生時代に友だちに引きずられるようにして、
2回、もしくは3回くらい出かけたものの、
全く好きになることのないまま、うん十年。

正直、もう一生スキー場に行くことさえないであろうと、予言していたほどでした。

 

ところがです。

今回は全く違っていました。

 

スキーが楽しいのです。

そして、滑れちゃうのです。
(あ。なにを滑れると言うかは、私の基準ですよ。あくまでも。)
もちろん、春スキーとは格段に違う雪質の良さはあったとして、

そして、一緒に行った友人の的確なインストラクションはあったとして、

 

それでも、なんでも、

うん十年前はまったくわからなかった
重心やら、体幹やら、バランスやら、
そんなことが、カラダレベルで納得できちゃう自分がいて、びっくりしました。

 

運動なんだから、若い頃の方がずっとずっと習得は速いはずなのに。

そしてもちろん学生時代だって、
そこそこインストラクションしてくれた人はいたはずなのに。

 

 
どうやら、学生時代の私と今の私とでは、
カラダのバランスが全然変わったようなのです。

 

そういえば・・・

こどもの頃から、
内股の、O脚の、と言われていた私。
 

20代前半までは、
カラダがリズムに乗っかれていなくて、動きが変。
と言われたことも、

「みーちゃんは猫背だから、踊りがかっこ悪い」
と言われたこともあります。

 

 

やがて、整体治療に通い、
ジャズダンスをはじめ、
エアロビクス、筋トレ、ジョギング、水泳、ヨガ・・・などなど、
さまざまなトレーニングを受け、

歌う時のフォームの修正を重ね・・・

 

カラダのバランスが整って、
人に、「姿勢がいいね」と言われるようになった頃から、
 

歌う事が格段に楽になり、
顔やカラダの力も抜けるようになりました。

 

踊ることも、走ることも、(そしてスキーも!)
楽しく、楽に、できるようになりました。

 

姿勢とインナーマッスル、そして、カラダのバランス。

 

 

人間がカラダをつかってやることって、
歌う事も含め、すべての運動の基礎って、同じなのね。

 

 

カラダの基礎があるから、

目の前の人の動きをなぞることができる。

ことばで聞いただけで「コツ」を理解できる。

動かしたいと思うように、カラダが動いてくれる。

 

コツがわからない、
テクニックが身につかない、と悩む前に、
まずは、カラダの基礎力を上げること。
 

基礎トレーニングの本当の意味って、
そこにあるんですね。

14738444 - balance strong man balancing on rock.

ヴォイトレ・マガジン明日発行します。
明日のトピックは【歌う筋肉を鍛えるスポーツ】
購読はこちらから。

 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

  関連記事

腰が硬い人はリズムが悪い!

以前教えていた音楽学校で、 「演奏中の動きがぎこちない学生が多い」という話になっ …

熱意とか、負けん気とか、激しさとか、悔しさとか。

MTL Live2017、大盛況の元に終了いたしました。 ご参加いただいたみなさ …

いい歌は左脳を麻痺させる。

ものすごくうまいのに、ものすごく退屈な歌、というのを、 たくさんたくさん聞いてき …

歌が劇的にうまくなる必勝練習法

昨年から育成に携わっていた新人アーティストたちが、先日レコーディングを終えたと、 …

リズムが悪いと言われたら真っ先にすること。~Singer’s Tips#10~

「リズムが悪い」と言われた時、 真っ先に点検すべきは、 点=ビートを捕らえられて …

「練習が嫌いなんじゃない。「練習をはじめること」が嫌いなんだ。

以前、プロで活躍していたという元スポーツ選手と話していて、 「今でも、毎朝、ジョ …

「違和感」を放置しない。

私たちの脳は毎秒1000万ビット以上の情報を処理できると、 神田昌典さんが書いて …

「曲を知らなければ演奏できない」

「曲を知らなければ演奏できない」   当たり前のことのようですが、 こ …

間違えるなら大胆に間違える。

ここ数日、あまり慣れないことに取り組んでいます。 慣れないことに取り組んでいると …

歌っている自分を直視できない?

歌っているところを動画に撮る。 こんな宿題を出すことが多々あります。 自分を客観 …