「違和感」を放置しない。
私たちの脳は毎秒1000万ビット以上の情報を処理できると、
神田昌典さんが書いていて、ハッとしました。
「その情報処理は主にイメージや音楽、感情などを司る右脳(潜在意識)が行っているといわれる。それに比較して論理や言語を対して論理や言語を司っている左脳(顕在意識)は、毎秒40ビットの情報処理しか処理できない。」
つまりね。
見えているのに、見ていない。
聞こえているのに、聞いていない。
あらゆる情報は
一瞬一瞬恵みの雨のように降り注いでいるのに、
私たちは顕在意識という分厚いスポンジで
その99.9%以上をフィルタリングしてしまっていることになります。
練習の成果があがらないのは、
「自分の意識できる範囲」から抜け出られないから。
たとえば練習しようとお手本の曲を聞く時、
自分の意識が入って来る情報をフィルタリングして、
「聞きたいように」聞いている。
そして、自分が聞こえた音を、
自分の「コントロールの範囲で」再現しようとする。
英語の歌の発音がいい例です。
日本人は本当に英語の発音が苦手です。
洋楽をカバーしている日本人で、
「おぉ、いい発音!」と感じる人は、
たいがいが帰国子女か、家族に外国人がいるか。
もしくは、本当にこどもの頃から、
英語の歌を聞き続け、マネし続けている人だけ。
普段全然洋楽を聞かないという人ならともかく、
若い頃から洋楽を聞き続け、
何十年も英語で歌っているという人にも、
英語が残念で歌の精度が低く聞こえてしまう人はたくさんいます。
そういう人の困ったところは、
自分がちゃんと歌えていると思ってしまっているところ。
つまり情報をフィルタリングしているんですね。
「意識して聞いても聞こえないんだから、
練習しようがないじゃないか!」
という声が聞こえて来ます。
いやいやいや。
そうではない。
チェック機能を高め、練習方法を見出すときこそが、
左脳のつかいどころです。
まず、「自分はちゃんと歌えているか?」と疑問を持つこと。
疑問を放置せず、録音したり、録画したりして確認すること。
そして、この最後のステップが一番重要なのですが、
確認作業の際、可能な限り自分のフィルターを外すこと。
つまり、考えないで聞いて、
お手本の歌との「違和感」を拾い出すのです。
実際、ほとんどの人がこの作業の際に、
感じた「違和感」を、
「個性」とか「個体差」として放置してしまいます。
(「違和感」については、以前、こちらのブログでも書きました。)
しかし、この「違和感」こそが、右脳のくれる情報の山。
1000万ビットです。
「微差」と感じることこそが、大差を生むのです。
「違和感」に敏感になること、
「違和感」を放置しないことこそが、
上達の秘訣であると言ってもいい。
完コピが上達の早道になるのは、
「違和感」を見出しやすい、
確認しやすいからなのですね。
あれ?今日も結局、Let’s 完コピ?
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