歌の練習がきっちりできる人の5つの特徴
「練習しなくちゃと思ってたんですけど、なかなか・・・」
状況にもよりますが、
レッスンに来て、こんな言い訳されるとたいがいイラッとします。
まぁ、最初の1〜2回は笑ったり、軽くジャブ打つくらいですが、
繰り返し言い訳する子には、ガツンと・・・
そもそも、練習を「練習」と思っている時点でダメなのよ。
好きだから歌やってるんじゃないの?
人生の優先順位どうなってんの?
本気でうまくなりたいの?
家で練習できないんじゃ、レッスン料なんか単なる無駄遣いよ。
・・・etc.etc….
あぁ、先生。ごもっともです。です。。ですぅ〜〜。
というぐうの音のでないような理論展開をしてしまいます。
そうやって、言いながら、胸に手を当てて考える。
そういえば、学生時代、ピアノのレッスンに行くたびに、
先生に、こんな風に言い訳してたっけ・・・
レッスンに行くその日に、
前回のレッスンから楽譜が入れっぱなしだったことに気づいたことも、
慌ててピアノの前に向かって、
ちょちょいのちょいと練習して、
そのままピアノの上に肝心の楽譜を置きっぱなしにしたことも、
ありました。ありました。
先生、ごめんなさい。。。。
歌の練習、楽器の練習がきっちりできる人には、
いくつかの特徴があります。
- 歌ったり、楽器をいじったりするのが楽しい。
「先生は学生時代、毎日何時間くらい歌の練習したんですか?」
そんな風に聞かれて、あらためて、
自分は練習しているという意識すらなく、
ただ、毎日、毎日歌っていただけだと気づきました。
優秀なプレイヤーやヴォーカリストは、
みな、同じようなことを言います。
気づいたら弾いていた。
楽器をいじるのが大好きで・・・
うまくなることにワクワクした。
この感覚が今ひとつわからないという人は、
自分に質問してみましょう。
頼まれもしないのに、
何時間でも時間を忘れて没頭できることはなんだろう?
そもそも、ホントに、歌、好きなのかなぁ・・・?と。
2. 練習環境を整えている。
「家で練習できる人、うらやましい・・・」
そんな風に言う人がいますが、そうとは限りません。
今まで見たアーティストたちの中で、
もっとも言い訳の多い子は、
家がいくらでも歌える環境だったり、
会社のスタジオ使い放題だったりしたものです。
ここでも、そもそも・・・ですが、
そんなに練習したくてたまらないのなら、
さっさと練習環境を整えればよろしい。
音の出せるところに引っ越すとか、
自宅の防音をくふうするとか、
近所のカラオケボックスや、個人練習スタジオをみつけるとか。
「お金が・・・」とか「近所が・・・」とか、
言い訳してしまう時点で、違う。
本気でやりたいことなら、絶対に方法は見つかるものです。
3. 日々のスケジュールに「練習」を組み込んでいる。
習慣にしていること、
日常のスケジュールに組み込まれていることには、
「やらなくちゃ」という感情的な努力がいりません。
勝手にカラダが動く。
例えば、「朝起きたら練習部屋に入る」。
「夕食前の1時間は練習にあてる」。
「個人練習スタジオを定期予約する」。
歯磨きと同じように、
やらないと気持ち悪いくらいになればしめたものです。
4. 情報をシャットアウトできる潔さがある。
現代は「気が散る」ことが黙認されている時代です。
メールやSNSなどが入ってこないようにしても、
例えば音源を聞こうと思えばスマホをいじる。
録音しようと思えばスマホをいじる。
練習してる様子、後でSNSにアップしよう〜、
とスマホで写真を撮る。
他にも、英語の意味や発音を調べよう、アーティストの経歴を調べよう、
あ、腹式呼吸ってなんだっけ・・・??
などと、何かと気になることがあれば、スマホをいじる・・・
どんな情報も、集中したいときにはノイズです。
練習中はスマホのスイッチを切る。
気になることが出てきたら、メモを取る。
練習が終わってから調べる。
それだけです。
5.自分のお金を投資する。
人間ってキャッシュな生き物。
投資をすれば、元を取ろうと思うものです。
しかも、自分のがんばり次第で、
投じた資本の価値がどんどん上がる。
先ほどもお話ししたとおり、私自身、
学生時代はたいがい不真面目な生徒でした。
しかし、おとなになってから通ったスクールは、どれも、
誰よりも予習復習をきっちりこなし、
自主勉強をあれこれ工夫し、
片っ端から関連書籍を読み、
(学生時代は遅刻魔だったのに)
どのスクールへも一番につくのが常でした。
自分でせっせと稼いだお金を投じると、
人はわかりやすくがんばれるものなのです。
いかがでしょう?
今ひとつ、練習ができなくて・・・と思っている人は、
是非、チェックしてみてくださいね。
関連記事
-
-
基本中の基本!「コーラス3原則」
コーラスということばに抱いている印象は、 その人の音楽経験によって違うでしょう。 …
-
-
ちゃんと元取れっ!
けして質素なタイプというわけではありませんが、ことコスパに関しては誰より厳しいと …
-
-
「限界ギリギリの定番曲」をいきなり歌う。
練習はルーティンからはじめる、というのは、 どんなスポーツでもおなじではないでし …
-
-
「練習が嫌いなんじゃない。「練習をはじめること」が嫌いなんだ。
以前、プロで活躍していたという元スポーツ選手と話していて、 「今でも、毎朝、ジョ …
-
-
お前の主観はいらんのじゃ。
人が音楽や歌をジャッジするポイントは、 大きく分けて3つあります。 1つめは「正 …
-
-
音楽家なら必ず鍛えたい「耳」のお話
耳を鍛えることは、 曲を理解する上でも、楽器や歌の技術や表現力を磨くためにも、 …
-
-
やっぱ、英語なんだよなぁ。
日本語の歌を歌っているとめちゃくちゃカッコいいのに、 英語の歌になったとたんに、 …
-
-
「なぜだろう?」の先に、進歩がある。
「なぜだろう?」 楽器も歌もパフォーマンスも、いや、おそらく、どん …
-
-
バンドとカラオケは全然違うっ!
カラオケ育ちの若者たちは、バンド内のコミュニケーションが実に苦手です。 &nbs …
-
-
イケてないプレイヤーは弾きすぎる。
イケてないプレイヤーは弾きすぎる。 よく言われることばです。 例えば、 ソロを弾 …
- PREV
- 1人では越えられない壁
- NEXT
- デモをつくろう!

