イケてないプレイヤーは弾きすぎる。
イケてないプレイヤーは弾きすぎる。
よく言われることばです。
例えば、
ソロを弾かせると休符がない。
8小節なら8小節、
ず〜っとフレーズで埋めちゃう。
例えば、
バッキングをやらせても、
音価(ゲートタイム)がくっきりしない。
だから立ち上がりも際立たず、
なんだかぐちゃっとしちゃう。
ヴォーカリストでも同じです。
フレーズとフレーズの合間が、
なんか曖昧になっちゃう。
アカペラですき間が空くと、
不安になって前のめりに歌いにいってしまう。
アドリブでも、
とにかく矢継ぎ早にフレーズを繰り出してしまう。
しかし、聞き手は、
いや、プレイヤーも、
「間」でグルーヴを感じる。
「間」で、その手前のフレーズを噛みしめる。
「間」で、次のフレーズへのスリルを感じる。
「間」をうまく演出できないと、
どんなにがんばって歌っても、
あるレベルより上に行けないのです。
コロナで自粛になって、
これまでの自分時間に、
いかに「間」がなかったか、
気づいたのは私だけはないはず。
ふと「間」に身を置くと、
動いている世界に対して、
客観的な洞察ができる。
全体の流れを俯瞰できる。
全てが学びと感じる今日この頃です。
あなたは「間」を演出できていますか?
◆【ヴォイトレマガジン『声出していこうっ!me.』】
ほぼ週1回、ブログ記事から、1歩進んだディープな話題をお届けしているメルマガです。無料登録はこちらから。バックナンバーも読めます。
関連記事
-
-
「人生のピーク」なんて、死ぬまでわからない
世界的に活躍し、海外の大きなホールでコンサートなども行ったことのある、 ミュージ …
-
-
リズムの「点」に意識を向ける
リズムのある音楽には、必ず「点」がある。 これが、私の解釈です。 …
-
-
歌詞が覚えられないのは、意味をわかっていないから。
「歌詞って、覚えられないんですよね。 どうしても、カンペ貼っちゃうんですよ。」 …
-
-
「好きだから」っていう動機が一番すごい!
「キミのためなら死ねる」 『愛と誠』という漫画の脇役である岩清水くんの名セリフで …
-
-
歌っている自分を直視できますか?
自分が歌っている姿を鏡で見ながら、 練習やリハーサルをしたことはありますか? こ …
-
-
うさぎか?カメか?観客か?
「よくそこまでやれるね」と言われることが、多々あります。 機材を買い集めて、見よ …
-
-
「一緒にバンドやってくれませんか?」
「自分、なんでバンドやらんの? ワシ、自分の歌、ごっつええ、思うで」 人生を変え …
-
-
人に年齢を言うのをやめてみる。
年功序列文化の日本人は、年齢をアホほど気にする。 「何才ですか?」からはじまる会 …
-
-
音楽は化学反応だ!
アマチュア時代から、 数え切れないほどライブをやってきました。 記念イベントのよ …
-
-
大きな波を引き寄せる
音楽の仕事には、大きな波のようなものがあって、 来るときには、ど〜〜っと来て、 …
- PREV
- 「カッコいいもの」と、それ以外
- NEXT
- 「できないこと」ではなく、 「今できること」に意識を向ける
