大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「やった感」はいつだって、ちょっと痛い。

   

みなさん、明けましておめでとうございます!

2017年がはじまりました。

みなさんはどんなお正月を過ごしているのでしょうか?

 

我が家は毎年、大晦日、元日、2日は、
ちょっと周囲に言うと引くぐらいさまざまな行事満載です。

年とともに、「ま、いいか」も増えましたし、
義父が赴任先から帰国した義姉家族と過ごすようになってから、
2人だけということで、
おせち料理もお取り寄せしてしまうようになりまして。
年々、負荷は軽減されてはおりますが、
そのぶん、年々、仕事がハードになっているので、
まぁ、体力的な消耗度は、あまり変わりません。

とはいえ、このプロセスをきっちり踏むことで、
1年のけじめをきっちりつけ、
次の1年に向かうことができる、
心清められる大切な時間。

いままでのこと、これからのこと、
思いを馳せ、話し合ったりもする、
楽しい時間でもあります。

 

未来に思いを馳せるとき、
人は「後悔だけはしたくない」と思うもの。

右が左か、
究極の選択を迫られたとき、
「どちらに行きたいか」ではなくて、
ついつい、
「どちらにいけば安全か」
「どちらに行けば後悔しないか」と考えてしまう。

本当は右に行きたいのは山々だけど、
右の道はあまりに真っ暗で、
だからこそワクワク心惹かれるけど、あまりに危険が多い。

左にはたくさん足跡がついてるし、
とりあえず、次の10年、20年先くらいまでは見通せるから、
安全なんだろうけど、なんだか味気ない。

一瞬のワクワクに惹かれて、
奈落の底に落ちたら絶対後悔するんじゃないか。
なんであのとき、みんなと同じ方向に進まなかったんだろうか。

そんな後悔をしながら、
左の道を行った友たちを指をくわえて眺めるのなんか、
冗談じゃないっ!

 

 

もしも、そう思うなら、絶対左の道を選ぶのが正解。

そこで迷う時点で、
たぶん、左に行く方が幸せになれる。
きっと、その方が後悔しません。

 

しかし、人にはいろいろなタイプがおります。

ワクワクやドキドキを、すぅっと心の箱の中にしまって、
そのまま忘れられる人。

そのワクワクドキドキに、心をとらえられて
どんなにがんばっても、なにをしていても、
離れられない人。

あ。もしかしたら、
すっかり火を消してしまっておいたはずのワクワクドキドキが、
ある日突然目を覚ます、なんて人もいるかもしれない。

 

そしたらね。飛び込んじゃうんですよ。
奈落でも火の中でもなんでも。
ざぶんか、どぼんか、ひゅ〜んかわからんけど、

そして、ものすごいイタい目にあったり、
激しく辛い目にあったり、
もう死ぬんじゃないかくらい苦しい思いをしたりして。

やがて、なぜ、自分がそこに飛び込んだか、
心の底から納得できるまで。
そして、そっか〜とスッキリするまで。

振り切ってやれば、後悔をする余地はないのです。

だって、自分にはそれしか選べなかった。
それ以上がんばれなかった。
だから、後悔はないですね。

「やった感」はいつだって、ちょっと痛い。
でも、「やった感」のない人生は、味気ない。

どちらが正しい、は絶対にないです。

自分はどっちが好きか。

そのくらいシンプルなことですね。

 

そんな風に思う2017年のはじめ。

今年もどぼんと行きます。

5444049 - underwater view of a woman swimming in the ocean

 

 - Life

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