大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

おわりははじまり。

      2022/12/25

酉の市が立ちはじめると、
あぁ、もう年末よね、と感じてしまいます。

そもそも日本人はイベント好きな上に、
なんでも乗り遅れずに、
ちゃんと準備したいようなところがあって。

そんな国民性に乗っかって、
いつの間にかすっかり日本に浸透した感のある、
謎のハローウィーンの大騒ぎが終わる頃には、

おせち料理やら、年賀状やら、
クリスマスケーキやらと、
あちこちで年末商戦がスタートします。

だからでしょうか。

11月という月は、
なんだか12月までの助走の月であるかのような、
気ぜわしさと、はかなさを感じながら過ごすことになるんですね。

実は私、この11月が大好きなんです。

昔から「好きな季節は?」と聞かれると、
「秋」と答えるのが常でした。

凛と張った空気。
どこまでも青い空。
一日の短さも、日の光のはかなさや、
ふと心に忍び込むちょっとした寂しさも。
それから、夕暮れのオレンジから群青色へと続く、
空のグラデーションも・・・

 

「秋は、寂しい」と言う人がいます。
「厳しい冬が来るのだと思うと、憂鬱になる」という人もいます。

でも終わっていくということは、
はじまるための準備です。

冬が次なる再生に向かうための終焉と考えれば、
秋ほど、可能性に満ちた時期はないのではないか。

だって、春は、
次なる華やかな時期に向けて、
すべてがはじまる季節。

冬は次のはじまりに向けて、
エネルギーと力を蓄えながら、
こつこつと準備を進める季節。

だから、全部がフラットに戻っていく、
この寂しくも美しい季節は、

私にとって、
心身をニュートラルに戻して、
自由を謳歌しながら、
新しき可能性にワクワクと心巡らすのに最適な季節なんです。

これってまるっと人生にもあてはまる。

長年人間をやっていると、
変化していくことも、
終わっていくこともたくさんあります。

若い頃はあんなことも、こんなこともできた。
終わっていくのって、寂しい・・・

そんな風に思う気持ちは、
もちろん、誰にだってあるのだけれど、

おわりははじまり。

終わったことに目を向けて哀しむよりも、
目の前に広がる新しい世界に目を向ける。
そこに可能性を見出す。

今ある自分の最高を追いかける。

暦の上では立冬を過ぎたようですが、
(あ、人生もそうでしょうかしらん???)
今しばらく、秋の自由を謳歌したいと思います。

◆2019年11月20日(水)あの名プレイヤーたちの演奏でR&Bテイストを学ぶ!目からウロコのワークショップ。アンサンブル・ワークショップ in 東京 vol.3『R&Bクリスマス』開催!

◆MISUMIからの無料ビデオレターのお申込はこちらから↓
最初の一歩を踏み出せないでいるあなたへ、5日間のメッセージ。

 - Life, MISUMIの日記&メッセージ

  関連記事

人に年齢を言うのをやめてみる。

年功序列文化の日本人は、年齢をアホほど気にする。 「何才ですか?」からはじまる会 …

人に会うな!

「人に会うな!」 実に強烈なメッセージです。 ミュージシャンは人に会ってなんぼの …

「空気読め」とか、違くないか?

生まれて初めてアルバイト情報雑誌を買って、 バイトを探した時は、 一体みんな、何 …

「無理」って言うな!

「限界」は自分が設定するもの。   これが、かれこれ、半世紀ほど人間を …

多感なこどもたちにジョークは通用しない

小学生の音楽の授業のときの話です。 「ではこの曲を、誰かに歌ってもらいましょう。 …

「できないこと」ではなく、 「今できること」に意識を向ける

うまく行かないときに、 うまく行かないところにばかりフォーカスすると、 本来でき …

「思いきりOFF」で、効率をあげる。

「休みの日には思いきり休みなさい」と、みんなに言っています。 たまりにたまった雑 …

人は、人を「育てる」ことはできない。

レッスンを担当しているシンガーたちが、 ぐんぐん成長していく姿を見るのは、誰だっ …

「知ってる」だけで満足しないっ!

好奇心は学習のはじまりです。 「知りたい」という欲求こそが、 人を、勉強や練習や …

ねつ造できない感動が、人の心を動かす。

How じゃなく、Why。 このブログでも幾度となく取り上げてきているこの命題は …