どうせ見えない未来なら、明るい側面だけを期待して生きる。
「MISUMI、そんなことしてて、将来どうするつもりなの?」
思春期の頃から、アマチュア時代、
そして、そこそこプロとしての仕事をするようになっても、
さまざまな人にそんなことばを投げかけられてきました。
好きなことばかりして心のままに生きている人には、
どれほど惨めな「将来」が待っているかということを、
ある人はやんわりと、
ある人はド直球で、教えてくれました。
こう見えてもへたれなもので、
そのたびに、傷ついて、不安になって、
身震いするほど恐ろしくなったり、
引き返せない情けなさに打ちのめされそうになったり・・・
とにもかくにも、心身ともに引っかき回されてきました。
さて。
時は流れ、
あの頃、みんなが予想した私の悲観的な未来は、
見事に、ただのひとつも当たりませんでした。
10年。20年。・・・30年。
今いる場所は、
かつて私自身が想い描いていた未来とも、全然違います。
果てしない道のりを旅して、
呆れるほどたくさんの人たちと出会い、
あらゆる意味で予想をはるかに裏切られた、
不思議な人生を歩んでいます。
それでも私は、今も好きなことだけをして、
大好きな人にだけ囲まれて、
毎日楽しく、
結構幸せに暮らしています。
未来のことなんて、誰にも、
これっぽっちもわからない。
将来安泰といわれて入社した会社が、
いきなり倒産したという人もいるでしょう。
一生の幸せを約束されていると信じた結婚が、
さまざまな事情で破綻したという人もいるでしょう。
事故や病気でカラダに問題を抱えてしまった人も、
突然、命を失ってしまった人もいる。
誰にも将来がわからないなら、
悲観的なことにフォーカスして、
おっかなびっくり生きる理由はなにひとつないではないか。
「それで?将来どうするつもりなの?」
かつて、私の未来を悲観的に予想してくれた人たちは、
今も、私の未来を悲観的に予想しては、
いろいろな心配をしてくれます。
一生仕事ができるわけじゃないよね?
こどももいないで、年取ったらどうするの?
病気になったらどうするの?
ダンナが先に死んだらどうするの?・・・
しらんがな。
起きてもいない未来を心配しながら、
下を向いて、不安に駆られて生きるなんてまっぴらです。
まだまだ20年、30年、
健康で、楽しく仕事ができるかもしれない。
素敵な弟子がもっともっとたくさんできて、
一生、人に囲まれてハッピーに暮らせるかもしれない。
金婚式までジェフ夫さんとロックバンドやってるかもしれない。
ぴんぴんころりと死ぬかもしれない。
未来のことは誰にもわからないなら、
明るい側面だけを見て生きていけばいいではないか。
何かが起こったら、その時に対処方法を考えればよろしい。
自分がどうにもできなくなったら、
周囲に迷惑をかけてしまうのは、誰だって同じ。
だったら、今のうちに、
まわりの面倒をいっぱい見て、
恩送りをすればいいではないか。
今までだって、ずっとずっとそうやって生きて来ました。
悲観的に予想しても、
楽観的に予想しても、
人生はいつだって予想外の展開をする。
もちろん、ただ奔放に、
野放図に生きればいいとは思いません。
最低限のリスクヘッジも必要でしょう。
それでもなんでも、
明るい面だけを期待して、
やりたいことを、やりたいように、
好きなだけやって行くことこそが、
人生の最高の生き方。
30年経っても、40年経っても、
こう言いきれるように、
生きてやろうじゃないの、と心に誓うのです。
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