「続けること」のチカラ
2015/12/20
今、どうしても叶えたいことがあったとして、
それがこの先10年間、
コツコツ何かを続けなければ叶わないと知ったら、
たいがいの人は腰が引けてしまうでしょう。
目の前に横たわる、やるべきことの量と、
費やされるであろう膨大な時間に、
はじめる前から気が遠くなって、
「所詮ただの夢だから」とあきらめてしまう。
「今は無理だから、もう少し時間ができたら、じっくりはじめよう」
そんな風に思っているうちに、
あっという間に5年経ち、10年経ち、
気がつけば、同じときに同じ夢を見ていた人は、
すでに、その夢を叶えている。
「あぁ、なんで、自分もあのときがんばらなかったんだろう?」
そう思って、後悔して、でも、
「あの人は、あのとき若かったからがんばれたんだ。
こんな年齢になって、仕事も家庭も大変なのに、
これから10年なんて、考えただけで気が遠くなる。。。」
と、またあきらめてしまう。
夢を実現していく人と、あきらめてしまう人の決定的な違いは、
「はじめるかどうか」。
目の前に横たわる時間や障害は、
ひとかたまりの大きな岩山ではありません。
「岩山を突き崩さなくてはいけないんだ」と思うから、
気が遠くなる。
ひるまず、進んで、よくよく見れば、それは、小石の山。
小さな小石が、積み上げられているだけです。
楽器の練習も、英会話も、資格を取るための勉強も同じです。
「それでも、気が遠くなるのに変わりは無い」というのなら、
10年前から、自分が当たり前のように続けていることを、
ひとつ思い浮かべてください。
10代の人には少し難しいことかもしれませんが、
20代、30代と年齢を重ねた人には、
必ず、コツコツと続けて来たことがあるはずです。
毎日仕事や学校に行っている人は、
10年間で、約240日×10=2400日。
19200時間を仕事に費やしたことになります。
毎日6000歩程度歩く人で、3年間で4500km。
LA〜NYを徒歩で移動できる距離を歩いていることになるのです。
ただ、なんとなく続けていただけ。
しかし、ひとかたまりの時間、作業、金額として提示されたら、
腰が引けるような数字です。
ひとつひとつを、ただ毎日、積み重ねた結果です。
はじめるかどうか、
そして、続けるかどうか、なのです。
人は、未来の障害を過大に、過去の努力を過小に評価します。
また、「若さ」というチカラを過大に、
未来の自分のチカラを過小に評価する傾向がある。
無駄に思い悩んで、腰が引けて、結局なにもできないまま、
時間ばかりが過ぎるなんて、ただただ、もったいない。
とりあえず一歩踏み出す。
後は、時間が結果を出してくれます。
Just do it.
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