大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「また、やっちゃった」と落ち込まないためには?

   

人はなぜ、同じ過ちを何度も何度も繰り返してしまうのでしょう?

毎回、それなりに後悔し、反省し、
「二度と絶対、こんな失敗は繰り返さないぞ」と、心に誓うのに、

どういうわけか、またしばらくすると、
同じような過ちを犯し、後悔し、反省し、自己嫌悪に襲われる。

 

遅刻。
飲み過ぎ。
食べ過ぎ。
暴言。失言。
寝坊。
忘れ物。
買い物し過ぎ。
はしゃぎすぎ。
連絡ミス。
準備不足。
無駄遣い。。。

 

さらには、恋しちゃいけない人を好きになったり、
続けようと思って始めた趣味や仕事が嫌になってしまったり、
関わってはいけないと思っていた人を信用してしまったり。

やってしまった後に、頭をよぎるのは、「なぜ?WHY?」。

 

なぜ、もうちょっと早く家を出なかったのか?
どうして、あそこで、もう一杯頼んじゃったのか?
なんで、あの瞬間、あんなことばが心をよぎったのか?
・・・・?

そして、
「ばかばかばかばか・・・」という自己嫌悪。

自分の学習能力の低さに、うんざりすることもしばしばです。

 

さて、そんなことの対処は、もう、2つに1つしかありません。

 

1つめは、「二度と絶対にしない!」と心に誓って、計画的に行動にすること。

遅刻を絶対にしないと心に誓って、
10分前を指定時間と思うように習慣づけたという人もいます。
飲み過ぎるのが嫌だからと、お酒をやめた人もいます。
前もって、食事を取り分ける習慣をつけることで食べ過ぎを直したという人もいますし、

忘れ物は、前日に持っていくモノのリストを作ったり、
持ち物が頭をよぎった瞬間にメモしたり、という習慣をつける、

買い物しすぎは予算以外の現金やカードを持たずにでかける・・・etc.

全部当たり前のことのようですが、これがなかなかできない。

さらに、恋しちゃいけない人には、近づかない、
仕事は、やめられない状況をつくる、
そして、関わりあうと嫌な思いをする人とは一切連絡を取らない。
そうやって、思い切って関係性を変えることが必要なのです。

それが無理なら、2つめ。もう、開き直るしかありません。

そもそも人間は、自分は、過ちを犯すもの、という前提に立てば、
いちいち感情を揺り動かされることもありません。

人に迷惑をかけてしまうのが嫌なら、
最初から、「自分、○○なところあるんで」と言ってしまう。
叱られても、「しょうがないんですよ」とうそぶく。
その場合対処を考えなくてはならないのは、回りの人たち。

「あの人だけ、待ち合わせ時間の10分前に伝えておいて。」だったり、
そばについて、飲ませないように工夫をしたり、
モーニングコールをしてあげたり、
忘れ物をしそうなものをその人に渡さない、だったり・・・・

一度周囲をあきらめさせてしまうと、まぁ楽なものです。
そうやって、回りに許されている人もたくさんいます。

そんな根性がないなら、
やっぱり「二度と絶対にしない!」と心に誓うしかありませんね。

 

25324358_s

 

 - Life

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

  関連記事

自分の「スタイル」を持つ

昔のミュージシャンは、ひとつのバンド、1枚のレコードを、 それはそれはこだわり抜 …

人はアウトプットすることで成長する

「学ぶ」といえば、本を読んだり、音楽を聴いたり、人の話を聞いたりと、 インプット …

60デシベルの勇気

先日、読んでいた本で、 「どんな物質も、意識のないところには存在しない。」 とい …

何を言われても、自分がぶれなきゃよくないですか?

少し前まで海外には、 「日本人はいまだにちょんまげ結って、着物着ている」 と思っ …

「人に頼れない」という「あかん」を返上するのだ!

こどもの頃から、一匹狼というか、(こんな顔なんで、一匹タヌキを自負しているわけで …

多感なこどもたちにジョークは通用しない

小学生の音楽の授業のときの話です。 「ではこの曲を、誰かに歌ってもらいましょう。 …

バンドやりたい。

若者の頃に出会ったメンバーと、 生涯バンドを続けて行く。 これって、初恋の恋人と …

「あの頃は不便だったのよ」自慢

兄弟や友人に音楽通がいる人ならともかく、 昭和の時代に、 たったひとりで音楽を学 …

「不完全なこともすべて、自分の完全性の一部。」

「不完全なこともすべて、自分の完全性の一部。」(2015/09/10 twitt …

「いい仲間」いますか?

近年の私しか知らない人には全く信じてもらえないようですが、 かつての私の自信のな …