大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「あ、あれ、まだ書いてない」

   

「MISUMIさんのブログって、声や歌の話、ほとんどないですよね。」
そんな風に言われることが多々あります。

このブログ、『声出して行こうっ』は、
私のレッスンでメソッドにならない部分、
つまり「私」というコンテンツを、
すべて文字化して残そうという気持ちからはじまった、
いわば、自分丸ごとコンテンツ化プロジェクトの一環でした。
(何でも大げさですみません)

 

このブログを今のスタイルにした当初、
“MTL Complete”という、
現在のMTL12、そして、
インストラクタ−養成コーステキストの原型を、
毎日コツコツ、カリカリと、
手書きで書き綴っていました。

自分がレッスンや授業で伝えてきたメソッドを、
片っ端から言語化し体系化して、書き綴るほどに
私のレッスンで、
一番受講生に影響を与えているのは、
メソッドそのものではなく、
私という人間が経験したこと、
考えていること、
取り組んでいることそのものなのではないかと感じられ、

それならと、メソッド作りと平行して、
ブログに力を注いだのでした。

「自分丸ごとコンテンツ化」ですから、
ネタが尽きたら、
ブログはさっさとやめようと思っていましたし、
メソッドの方も”Complete”と名付けたくらいですから、
とにかく持っているもの、
知っていることを全部注ぎ込んだつもりでいました。

しか〜し。

人間というのは、面白いもので、
書きたいこと、語れることは、
書いても書いてもなくならない。

いや、たぶん、同じことを何回も書いたりしているんでしょうが、
それでも、自分でもあきれるくらい、
書いても書いても、
まだ「あ、あれ、まだ書いてない」があるわけです。

まぁ、死んじゃった人の回想録というわけじゃなく、
生きているもんですから、
ネタが増えるのはあたり前なのでしょうが、
それにしても面白いものです。

 

メソッドに所感を加えて、
365日書き綴った『メルマガ365』、

ビジネスコンテンツがたまってきたところで、
昨年はBizLab、
Youtubeにビデオレター・・・

 

今日は、昨年末から構想のあった、
中上級者向けメソッドを組み立てていたのですが、

「これ、ちゃんと伝えてないわ」のオンパレードで、
いやはや、まだ当分、
書き続ける、語り続けることになりそうです。

 

今年はこのブログ『声出していこうっ!』でも、
メソッドを語っていきますね。

◆いよいよMTL2020。ワークショップ&セミナーがはじまります。一足早いお知らせは、メルマガで。(ほぼ)週1回ブログ記事からさらに1歩進んだお話をお届けしています。『メルマガ365』のバックナンバーもすべて読めますよ。無料登録はこちらから。

 - B面Blog, Life, My History, ヴォイストレーナーという仕事

  関連記事

「無理」って言うな!

「限界」は自分が設定するもの。   これが、かれこれ、半世紀ほど人間を …

「振り返ればいつも若造」reprise

「振り返ればいつも若造」。 何年か前から使っている、お気に入りの言い回しです。 …

手っとり早く「オーラ」を身にまとう方法

「なんか、あの人、オーラがある。」 「あの人がいると、そこだけが輝いて見える。」 …

バンド仲間という特殊な人間関係。

バンド仲間というのは実に特殊な人間関係です。 ステージに立ってパフォーマンスをす …

「ストリートミュージシャン」というお仕事

欧米では、 街角や地下鉄の通路などで、 音楽を演奏するミュージシャンに、 しばし …

練習の結果が出ない3つの理由

「毎日練習してるんですけどね・・・」 結果の出ない人ほど、 自分がいかに練習に時 …

まず、「やれます」と言ってみる。

「なんで英語で歌詞がかけるんですか?」と、 よく質問されます。 私はいわゆる帰国 …

思い込みと勘違いで他人に意見するのは一種の迷惑行為。

何年か前、知り合いの女性ヴォーカリストに、 「私、衣装は全部ネットで買っているわ …

「らしさ」の延長にしか、成功はない

歌の道でプロを目指そうと心に決めたのは、たぶん、20才くらいの時。 ピアノもダメ …

無限大に見える作業量を前に、ひるんだら負けだ!

洋楽のカバーを歌う、英語の苦手な学生たちに、 英語の発音指導をすることがあります …