「情報」との関係性を見極める
学校で音楽や歌を学ぶ一番のメリットは、プロフェッショナルの先生方に、
そのノウハウのすべてを系統立てて教えてもらえることでしょう。
1人の人間がプロフェッショナルになるまで、
そして、プロになってから、何十年もかけて学んだことは、
それだけで大変な情報量に違いありません。
学校という場所はそうした、プロフェッショナル、
しかも、その膨大な情報を「伝える」というスタンスで言語化、
メソッド化したプロフェッショナルが集まっているところです。
環境も整っていますし、仲間もいる。
自分の求める情報がそこにあるなら、こんなに素晴らしい場所はありません。
しかし、この「自分の求める情報」というところが非常に重要です。
情報の本当の価値は、その量にあるのではありません。
もちろん、クオリティが大切なのは言うまでもありませんが、
どんなに質の高い情報が膨大にあったとしても、
それが自分が求めているものでなければ、なんの価値もありません。
むしろ、不要な情報を処理するだけで消耗したり、
本当に求めるモノが、不要な情報に埋もれてしまったりという危険性さえあります。
大切なことは、
常に自分のゴールを見極めようと、アンテナを張り巡らし、
思考を研ぎ澄ますこと。
フォーカスすべきポイントを模索し、
自分にしっくりくる、腑に落ちることを選び取っていくこと。
心をオープンにして情報を吸収することと同時に、
そうした自分の価値観を研ぎ澄ましていくことで、
情報はただの情報ではなく、自分自身の「知恵」として、
自分の内部に、整理され、蓄積されていくのです。
「自分はこれしかやりたくない」などと、
頑固な人や、我が儘な人が成長できないのは当たり前ですが、
何でもかんでも無反省に情報を取り込んでも、
それ自体は自分自身の糧にはならないのです。
インターネットが発達し、
情報があふれる時代だからこそ、情報と自分自身との関係性を見直す必要がある。
学生だけの課題ではなさそうです。
関連記事
-
-
同じ音を、同じ音色、同じ音圧で、 100発100中で出す
人間のカラダは「まったく同じ音」を2回以上出すことはできない楽器。 そんなことを …
-
-
基礎を忘れるために、基礎を学ぶのだ!
ボイトレが一番チカラを発揮するのは、すべてを忘れて、表現に没頭するとき。 フォー …
-
-
一点突破
大変遅ればせながら、新年初回ブログです。 2019年も、『声出していこうっ!』を …
-
-
迷う余地なく行動できるよう自分を追い込む
あれは中学生くらいのことだったでしょうか? 新しい学年がはじまると …
-
-
「原体験」こそが自分を動かす原動力
「どんな音楽が好きなの?」という問いに、 アイドルやV系スターの名前を言うことが …
-
-
本気でうまくなりたいなら、まず、黙って聴く。~Singer’s Tips #20~
シンガーを志しているという人に、 どんな練習をしているのかと聞くと、 多くの人が …
-
-
基礎の難しさに気付く~Singer’s Tips #4~
歌を上達したいという人に、 ウォーミングアップやストレッチ、 ヴォイトレなど、基 …
-
-
どうして私はがんばれない?
「なんか、最近、がんばれないんですよ〜。 がんばらなきゃいけないの …
-
-
リモートはコミュニケーションのハードルを上げた。
最近、連日のように受ける側として、 オンラインセミナーに参加しています。 学ぶと …
-
-
自分自身のフィードバックシステムを磨く
オープンレッスン12、全6日間の3日目が終了しました。 発声と歌の …
- PREV
- Pay it forward〜恩送り〜
- NEXT
- 条件が不利な人ほど、熱意がある

