「送り手」になりたかったら、「受け手」と同じことをしていたのではダメです。
「歌が好きだから、毎日歌っているんですよ」という人は、たくさんいます。
毎週のようにひとりで、またはお友達とカラオケに通っているという人も、
本当に、本当にたくさんいる。
中学生、高校生の頃からそんな生活をしていて、
「私も歌手になれたらいいなぁ」と思っている子が世の中にどれだけいることか。
そう考えると、人前で歌うチャンスをもらえることは、
もう奇跡のようなもの。
それなのに、早くからそんなチャンスをもらっている、
若手ボーカリストや、その卵たちに、その練習方法を聞くと、
「カラオケ、よく行って練習してます」
「毎日、家で歌ってま〜す」
と、単なるカラオケ好きの若者と変わらない答えが返ってきて、
がっかりすることしばしばです。
カラオケに通うこと自体は、練習とは言えません。
カラオケはファンの、つまり「受け手」の、音楽の楽しみ方のひとつです。
「送り手」でありたい、「送り手」になりたいはずの人たちが、
「受け手」と同じことをやっていたのではいけないんです。
単に好き、というのではなく、好きを極めなくてはプロとは言えません。
上達するための練習で大切なポイントを整理しておきましょう。
1.歌うためのフォームをカラダにたたき込むこと。
姿勢はもちろん、歌う時のチカラの流れ、口の開き方、表情筋の使い方…etc.
無駄のないフォームがいいパフォーマンスにつながるのは、すべてのスポーツと共通です。
2.音楽の、楽曲の、基本的なルールを学ぶこと。
音程やピッチ、リズム、フレーズなどは、音楽や楽曲のルール。
音楽のルールとはどんなものか、この曲の中には、どんな細かいルールがあるのか、
そんなことをくみ取る、学び取るために、徹底的に聞き込むこと。
さまざまな音楽を聴くことも大切です。
3.ルールに沿って正確なパフォーマンスができるように反復練習すること。
来た球を正確にヒットする。
打たれたボールを確実にブロックする。
技を知っていても、タイミングがあわなければ、必要な筋肉がなければ、
またコツがわからなければ、結果を出すことはできません。
コツをつかみ、タイミングを合わせるためには、
そして筋力、瞬発力を身につけるためには、反復練習しかありません。
いかがでしょうか?
同じことをやるのにも、違う視点、違う目的意識を持つだけで、
結果が変わって来ます。
人と違う意識を持つから、人と違うところにいける。
覚えておいて欲しい、大切なことです。
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