大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

何年「基礎練習」するよりも、1回の「本番」

   

何年「基礎練習」をするよりも、一回の「本番」がパフォーマーを上達させる。

 

学生たちの卒業ライブしかり。

アーティストたちの、コンサートやイベントしかり。

 

目の前に具体的なゴールを設定されれば、人は集中して取り組めるものです。

 

特に、そのゴールが、

自分にとって重要なものであるほど、

スタッフやファンの期待が大きいほど、

そして、失敗できない、大切なものであるほど、

 

突然、劇的に上達したり、
思いもよらないパワーが出せるようになったりという、
嬉しい誤算があるものです。

 

 

ただし、こうした特別なイベントの際に、マジックやミラクルが起きるのは、
あくまでも地道なトレーニングという下地あってのこと。

 

日頃、地道に地道に、地力を育てているからこそ、
ポンとあるレベルを超えることができる。

 

毎日火事場の馬鹿力を出していたら、カラダも故障するでしょう。

 

売れっ子になるほどに、本番と基礎練習のバランスは難しくなるものですが、

だからこそ、その大切さを心にとめて、
何とか時間を作って、基礎トレーニングに励む。

 

そうすることで、次の「本番」で、
またふわっと自分自身の限界を塗り替えられるのです。

 

Let’s do it!

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 - 「イマイチ」脱却!練習法&学習法

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