人は、エネルギーに魅了されるのだ!
「音楽はエネルギー」
そんな風に考えています。
音楽に求めるものは、もちろん、みな違います。
同じ音楽を聴いても、受け取る感覚も違うし、呼び起こされる感情も違う。
送り手としても、表現したいことも、伝えたい感情も、
聞いて欲しい、見て欲しいポイントは、もちろん、もちろん、みんな違って。
しかし、何を伝えようと、何を受け取ろうと、
それを伝えているのは、「エネルギー」。
「好きだ」というエネルギー。
「一所懸命」というエネルギー。
「全身全霊」というエネルギー。
1人より2人の。
2人より、グループやバンド全員の。
さらにスタッフの。
そしてもちろん、オーディエンスの。
たくさんの人が集まれば、それだけ行き交うエネルギー量も倍増していく。
人は、エネルギーに魅了されるもの。
光に吸い寄せられる昆虫たちではないけれど、
エネルギーがたくさん出ている人や物、場所に魅了され、吸い寄せられるもの。
だから、エネルギーを発する人には、どんどん人が集まってくるのです。
そして、人が集まってくるほどに、
さらに、その人のエネルギーが倍増していくわけです。
反対に言えば、エネルギーをいかに放出できるかが、
人を惹きつけられるかどうかの鍵を握っている。
「単に好き」より、「ものすごく好き」、もしくは「死ぬほど好き」。
「がんばってます」じゃなくて、「これ以上できないくらい自分を追い込む」。
「ちょっとしたこだわり」ではなくて、「徹底的、完璧にこだわる」。
エネルギー量は、かけた時間、体力、労力、想い、おそらくはお金にも、比例する。
中途半端なところ、「こんなもんでいいか」では、十分なエネルギーは出ないのです。
その程度のエネルギー量のものに、オーディエンスは引き寄せられない。
当然オーディエンスからもエネルギーを受け取れない。
まずは、日常の中で、徹底的にエネルギーをチャージして、
自分の放出するエネルギー量を増やすこと。
エネルギーのある場所に出入りすること。
エネルギーのある人と付き合うこと。
そして、ここぞという時に、
持てるエネルギーのすべてを、誰かのため、何かのために、注ぎ込むこと。
出し惜しみをしてはいけません。
エネルギーをセーブしようなんて思ってもいけません。
すべてを注ぎ込む。
持てるエネルギーのすべてを出し切れる集中力と体力も必要です。
心配しないでください。
出し切ったエネルギーは必ず何倍にもなって戻って来ます。
いつも最高&最大のエネルギーを発することができる人間でいられるよう、
今日も修行に励むのです。
関連記事
-
-
解像度を上げろ!
歌で伸び悩んでいる人や、思ったように評判が上がらない人に、真っ先に疑って欲しいの …
-
-
誰かに「習う」前にやるべきこと、できること。
楽器や歌をはじめたいと思うと、 「とりあえず、スクールや個人の先生を探さなくちゃ …
-
-
リズムが悪いと言われたら真っ先にすること。~Singer’s Tips#10~
「リズムが悪い」と言われた時、 真っ先に点検すべきは、 点=ビートを捕らえられて …
-
-
練習場所が欲しい!
最近の高校生は、学校でバンド練習とかするのでしょうか。 高校時代、授業が終わると …
-
-
ペダル、踏んじゃだめよ。
小学校4年の時に、友だちの弾くピアノの調べに胸を射貫かれ、親に頼み倒すこと3年あ …
-
-
「ジャストフィット」を探せ!
初めて手に入れたギターは、ピアノのおまけにと、 お店の人がサービスでつけてくれた …
-
-
日本語の発音とリズム感の関係
歌のリズムがよくならない。 どうも、ビートが気持ちよく出てこない・・・ どんなに …
-
-
歌も演奏も一瞬で上達する華麗なる方法
長年にわたり、音楽学校や音楽大学で、 学生のアンサンブル授業を担当してきました。 …
-
-
プロフェッショナルの歌は、「リズム」が違う!
プロフェッショナルと、一般の人の歌の、何が違うと言われたら、筆頭にあげるのは、間 …
-
-
プレイヤーだって、歌わなくちゃダメ〜っ!
「ヴォーカリストだから、楽器弾けなくても大丈夫ですよね?」 時折、こんな質問を受 …
- PREV
- 耳で聞くのではない。脳で聞くのだよ、明智くん。
- NEXT
- 何年「基礎練習」するよりも、1回の「本番」