大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

基本の「き」

   

なんか、フェイクがばしっと決まらない。

どうも、歌詞がカミカミになる。

いやはや、がんばっても声がもうひと伸びしなくてしょぼい。。。

 

どんなにテクニックが身についても、
どれだけキャリアを積んでも、

「なんか」「どうも」「いやはや」は、
少なからず、誰にでもあるものです。

 

ムキになって練習しても、
どうにもこうにもうまく行かない時があります。

むしろ、どツボにはまって、
余計混乱するようなときもあります。

 

そんなとき、
きっと、姿勢を正してみる。

座っているなら、座骨を立てる。
立っているなら骨盤の向きを整える。

胸や首を、あるべき位置に戻す。
重心を中心に持ってくる。

力の流れを確認する。

カラダをリラックスさせる。
無駄な力を抜く。

呼吸を整える。
つまり、基本の「き」に立ち返る。

 

すると、大事なことが見えてきます。

 

集中と緊張とは違う。

ムキになれば無駄な力がはいる。

がんばればフォームに乱れが生じる。

カラダの「使い方」ではなく、
カラダの「あり方」を見直すこと。

 

 

そんな風にカラダと向き合うと、
カラダは、いい仕事してくれるようにできています。

基本の「き」。
どんなときも、忘れずに、大切にしたいものです。

 

19255461 - studio shot portrait of one caucasian young woman sitting on the lotus posture

 - Life, カラダとノドのお話

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

「あ、あれ、まだ書いてない」

「MISUMIさんのブログって、声や歌の話、ほとんどないですよね。」 そんな風に …

よき時代のよきものを、 いい形で後世に伝える方法

高校時代、何が嫌いって「古文」の授業くらい 嫌いな授業はありませんでした。 使わ …

胸の痛みを抱きしめて進め

やっとの思いでミュージシャンの端くれになって、 少しでも一流といわれる人たちに近 …

なんにも終わってないのに、終わった気持ちにならない。

昨日、10数年前まで教えていた学校の卒業生たちのライブを見に行ってきました。 学 …

「ライブ直前って、何します?」

「ライブの前って何食べますか?」 「お酒飲みますか?」 「やっぱり結構声って出し …

おとなってのは「なんか」言うもんなんです。

自分がなかなかにナイス・エイジなおとなになって、しみじみ、 おとなってのは「なん …

音なき音楽をキャッチする

歌や音楽を学びたい、極めたいと思うとき、 ついつい、音楽のことばかりを考え、 ま …

全集中のコツ

練習や修行が続かない、 はじめたことを最後までやり遂げられない、 がんばっても成 …

退化か?最適化か?顔筋がなくなる日。

この秋から、新たに、新人グループの育成を担当しています。 高校生から20代前半の …

「やってみたいこと」を「できること」「やったこと」に変える

「やってみたい」と思うことは、いくつくらいありますか?   特定の場所 …