「無駄な努力」は、 果たして本当に「無駄」なのか?
2017/09/06
「あ。これやってみたい!」
ちょっとした閃きに、心をつかまれて、
どうにもこうにも解放してもらえない現象が、
定期的に訪れます。
「旅行に出かける」、「ロードレースに出る」レベルの、
ちょっとがんばれば誰でもできることから、
完全初心者として1から学ばなければいけない、
かなりしんどいことまで。
そして、一度心つかまれると、
もう、どうにもこうにも、
徹底的に突き進まないと気がすまない性分で。
しんどくて、しんどくて、
それでもやめられなくて、
誰か、私をとめてくれ。(Somebody stop me!)
絶対に無理だという明白な根拠を見せてくれ〜っ!
と、時に思いながらも、
結局、自分の決めたゴールにたどり着くまで、
満身創痍で、這いつくばって進む。
思い立った瞬間にひらりと華麗に壁を飛び越える、
理想の天才たちとはかけ離れた、このどろどろ感。
・・・ため息が出ることしばしばです。
しかし、年を重ね、
どろどろもベテランになってくると、
これはどうして、アドバンテージがあることがわかります。
なんでもさくっとできないから、
あっちへこっちへ迷い込んだり、寄り道したりする。
迷い込んだ先でいろんな人に出会って、
いろんなことを言われたり、
寄り道した先で、思わぬ拾いものをしたりもする。
そうやって、ため込んだ、
「無駄なキャリア」や「無駄な努力」や、
「無駄な知識」は、
人が言うほど、果たして「無駄」だったのか?
天才と鈍才の生き方、あり方は、
電子辞書と紙の辞書の使い方に似ています。
必要な答えを一瞬で、一発で見つけられる電子辞書。
そこには無駄はひとつもありません。
求める答えのみが、そこに、明確にある。
ためらいも、迷いも、無縁です。
求める答えのみにフォーカスして、
作業効率をぐいぐい上げて、
あっという間にゴールに到達していく。
天才たちの無駄のなさには、
本当にため息が出るばかりです。
一方で、紙の辞書との付き合いは、もう、無駄の宝庫です。
目的のことばを探すうち、
思いもかけないことばに行き当たる。
スペル間違いで行き着いたことばの意味が、
実は探していた答えより、
今の自分にしっくりくる気がする。
寄り道するうち、
探していたことばが何だったかわからなくなってしまう。
線を引いたり、ページを折ったり、
紙の縁を塗ったり・・・
勉強していたはずが、
そんな作業に夢中になって、
気がついたらやたら時間が経っている・・・。
その時の成績だけにフォーカスすれば、
完全に”Loser”(負け組)パターン。
しかし、この寄り道迷い道は、
とんでもない情報や
感情や感性を刺激する何かに満たされています。
「無駄」が人のパーソナリティに味わいを添える。
寄り道や迷い道が、やがて、力になる。
あっちへぶつかり、こっちへぶつかりしたからこそ、
一発で目的の場所にたどり着いた人にはない、
強さと勇気、そして自信が生まれる。
無駄を恐れず、しなやかに、強靱に。
鈍才には鈍才の戦い方があるのです。
そして、戦場では最後に立っていたものが勝つのです。
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