「カラダの管理」はすべてのパフォーマーの絶対的義務である
「お土産、甘い物にしちゃったんですけど、
もしかして、MISUMIさん、甘い物とか、一切召し上がらない方ですか?」
「あ、今って、なんでも食べられる時期ですか?」
こんなことを周囲の方に、よく心配させてしまうようです。
もちろん、私、なんでもよく召し上がりますでございますし、
甘い物も、アルコールも、カフェインも、
まぁ、けして、たっくさん食べたり飲んだりできる器ではありませんが、
それなりに愛おしく思っております。
こんな心配をさせてしまうのも、
私、年に1〜2回、カラダの中をクリーンアップしたり、
余計な脂肪を落としたりするために、
デトックスやダイエット、
時にファスティングのようなことをしていまして、
そんなときには、自分を追い込むために、
SNSで周囲に宣言したりしているからでしょうか。
ストイックなイメージがついてしまっているのですね。
実際は、年に1〜2度くらいは、
きちんとカラダをリセットしておかないと、
す〜ぐに残念なことになってしまうため、
その強迫観念でがんばっているだけなのですが。。。
人は基本、どんな生活をするのも自由です。
甘い物でもジャンクフードでも油モノでも高カロリーなものでも、
何をどれだけ食べたって。
アルコールにタバコに(合法な)お薬にカフェインにと、
どんなにカラダに悪いモノを摂取したって。
太ったって。痩せたって。ムキムキになったって。
自分のカラダ。自分の人生。
生きたいように生きるのが一番です。
ただし、以下の人たちは、その限りではありません。
1.自分のカラダのポテンシャルを100%生かしたいと考えている人
2. カラダをつかったパフォーマンスやサービスを人に提供している人
3. 常にいいコンディションで生活、仕事したいと考えている人
これらの人たちは、自己管理は、
仕事、トレーニング、ルーティーンの一部と考えるべきです。
マスクをすることよりも、
栄養休養をしっかり取って、適度な運動をして、
カラダを整えておくことの方が、
病気の予防には100倍効果があります。
加湿したり、飴をなめたり、
うがいをしたりももちろん大切ですが、
うるおいのある、滑らかかつ、柔軟な声帯周辺の状態と、
声のコンディションのためには、
日頃、きちんとビタミンや水分、タンパク質を取っているか、
睡眠をしっかり取っているか、
そして、きちんと正しく発声できているか、などの方が、
何百倍も大切なことなのです。
過労や栄養不足で、筋肉や粘膜は衰えます。
運動不足で、筋力は落ち、脂肪がつきます。
自己管理を怠れば、見た目の劣化はもちろんのこと、
故障も起きます。
ケガや病気を引き起こすこともあるでしょう。
なによりも、パフォーマンスが圧倒的に下がります。
必要以上に、自分の老化や劣化に神経をとがらせたり、
戦ったりする必要はないですし、
エイジングをポジティブにとらえていくことも、
もちろん大事ではありますが、
日々の小さなパフォーマンスの低下、
体調の変化の積み重ねに目をつぶっていれば、
やがて、取り返しのつかないことになってしまいます。
年齢や、体調の変化にあわせて、コンディショニングすること、
そのために適宜自分の生活を見直し、
スケジュールを調整していくことも必要なのです。
パフォーマーには、常に、オーディエンスに
その時できうる最高のパフォーマンスを見せる義務があります。
コンディショニングに失敗することは、あってはならないこと。
そして、もしも、そんなことが起きてしまったら、
二度とそんなことの起きないよう、
全力で改善、改革、変革していかなくてはいけません。
そこに目をつぶったり、
そこから目を背けたりしたら、
もう後は落ちていくだけです。
「あれ?なんか前と違う。。。」
そんな、日々の小さな変化と、
しっかり向き合いたいものです。
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