音楽を仕事にできる人
「音楽なんて仕事にならない」
「音楽で食べていくのなんて無理」
音楽を志し、日夜修行に励む若者たちに、
こんなことばを投げ掛けるおとなに、よく出会います。
「バブル期ならともかく、もう今は音楽の仕事なんかないよ」
「CD売れないしね−」
そうですよね。
そうそう。
ものすごい正論です。
しかしね。
バブル期だって、
おとなたちは似たようなことを言って、
若者たちが足を踏み外さないように、
まっとうな仕事につくように仕向けていたよね。
「誰だってカッコいい横文字の仕事、つきたいわけよ」
「楽しいことばっかりやって、お金稼ぐのなんか無理でしょ」
「そんなの、才能のある一握りの人間しか成功しないよ」
今なんかより、
ずっとずっと音楽業界にお金があって、
ずっとずっとお仕事があった時代です。
それでもね、20代の若者の数は、
今より25%も多かった。
物価も高かったし、景気がよかったから、
学生もみんな贅沢で、
もっともっとお金が必要だ、って気持ちになった。
前提条件が全然違うんだから、
「こういう時代だから」と決めつけて、
音楽の仕事なんかとか、音楽はお金にならないとか、
ネガティブな論理展開をしてもはじまらないと思うわけです。
正直、どんな時代だって、
音楽業界でもの凄くたくさんお仕事して、
もの凄く稼いでいる人はいます。
才能があるから?
ラッキーだから?
コネがあるから?
そうやって片付けられる人は、それでいいでしょう。
しかし、もう少し、じっくり、
成功している人たちの経歴に目を向ければ、
必ずと言っていいほど、
人生のターニングポイントとなるような、
キャリアや出会いがある。
その瞬間まで、
とにかくポジティブに、
可能の発想で自分のキャリアをとらえ、
学び続け、
周囲を俯瞰し、
いるべきところにいる、
会うべき人に会う、
そして、常に準備をしている。
これができる人こそが、
チャンスを呼び込み、
チャンスに気づき、
確実にチャンスをつかめる人なのではないか。
信念を持って、大胆に行動すること。
貪欲に学び続け、求め続け、じっと堪え続けること。
どんな世界でも、
成功するために必要な資質はおなじです。
◆一生に一度、集中的に学ぶだけで、”自分で自分に教えること”を可能にする唯一無二のメソッドMTL 12。毎週日曜日10時〜Youtubeにて公開中。よろしかったらチャンネル登録をぜひ!
◆さらにディープに学べるメルマガ『声出していこうっ』。バックナンバーも読めます。 https://bit.ly/3ilnz46
関連記事
-
-
「でもしかコーラス」と「プレイヤー至上主義」
歌の学校に通っているとき、 ある子のトラ(エクストラ=代役)を頼まれたことがきっ …
-
-
まだやれるから悔しい。 まだ行けるから苦しい。
音楽で食べていかれるかどうか。 そんなことを本気で心配し始めるのは、 大学や音楽 …
-
-
We Gotta Get Out Of This Place!
夢中で毎日を過ごすうちに、気づけばずいぶんおとなになっていた。 あまりにもずっと …
-
-
「学校なんかいくら通ったって、 人を感動させられる歌なんか歌えるようにならないだろ?」
音楽やりたい、バンドやりたい、と思った瞬間を覚えているでしょうか? お兄ちゃんが …
-
-
やりたいか。やりたくないか。
高校時代、毎日何時間も練習してたギターがなかなかうまくならなくて、 手が小さいか …
-
-
「うまくなる」の無限ループ
執筆を開始して、早半年あまり。 20万字くらい書いて、半分くらい直して・・・ な …
-
-
「誉めて!かまって!」症候群
誰かにかまわれたい、 誉められたい、 認められたいという欲求は、 人間である以上 …
-
-
「できれば音楽で食べていきたいんですけど…」
「できれば音楽で食べていきたいんですけど、 やっぱり、ほら、難しいじゃないですか …
-
-
自分らしく歌う。 自分であるために歌う。 ありのままの自分で歌う。
「ちゃんと勉強した人が綺麗な声できちんと歌う」っていう、 従来の音楽的価値観をぶ …
-
-
「歌なんて習うもんじゃない」? うまくなる人は、何が違うのか
「歌なんか習うもんじゃないだろ?」 歌の学校に通いはじめたころ、昭和のおじさまた …
