大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

死ぬほどしんどくなるくらい、やりたいこと。

   

音楽の道って、なんて苦しいんだろうって、
思っている人、たくさんいますよね?

歌いたい。歌えない。
才能ないのか?
やめた方がいいのか?
だけどやめられない。

なんのために?
誰のために?
何を今さら?

歌えたところでなんだっていうの?

人に相談することもできない、
そんな葛藤に、苦しんでいる人って、
いやはや、ほんっとうにたくさんいます。

かくいう私もずっとそんな苦しさと戦っていました。

今も、出版に向けて、
少しテイストは違うけど、
やっぱり毎日、毎日、悶え苦しんでいます。

なにやってんのかな〜。
なんでもっと楽な人生、選べないのかな〜。
そんな風に、真面目に思います。

でもね。

あたしたち、
結局、こんなに苦しくなるくらい、
死ぬほどしんどい思いするくらい、
やっぱり、好きなんですよ。
歌が。音楽が。

だってさぁ、どうでもいいことなら、
苦しくならないもん。
死ぬほど苦しいのは、死ぬほど叶えたい夢だから。
死ぬほど、歌いたい。死ぬほど、やりたい。

そして、「好き」じゃ、絶対死なないってのも、
まぁ、わかってる。

好きなのは、できるから。
歌えなくて苦しいのは、本当は歌えるから。
叶えたいのは、叶うから。

そして、気まぐれな歌の女神に、
にこりと微笑んでもらった瞬間の、
あの、全身ずきゅぅ〜んってくるような、
エクスタシーを知ってるから。

あと1日、あと1歩、あとちょっとだけ、がんばろう。
そろそろ、「しょ〜がないわね〜」って、
女神が振り向いてくれる頃だから。

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