大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

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ちょっと「なんか」言われたぐらいでって言いますけど。

   

大人というのは「なんか」言うものです。

 

親や教育熱心な先生のように、責任があるから「なんか」言う人たちがいる。

とりあえず「なんか」言うことでお金をもらっている人たちがいる。

暇だから、思わず「なんか」言う人がいる。

「なんか」言わずにいられないという人がいて、

「なんか」言うことで自分の立ち場を確認させたいという人もいる。

 

「なんか言い」たちが、わかりやすく愛情を持った顔や、
わかりやすく「単なるお仕事」の顔などしていてくれればありがたいけど、
手の内を悟られないようにするのが大人というもの。

 

愛があるのに無関心を装ってしまう人もいれば、

「自分はこんなに君たちのことを考えている」と、
美辞麗句で飾り立てて、
結局言いたいことだけ言って知らんぷりという偽善者もいる。

立派な人格者の顔と言葉で、
セクハラパワハラモラハラを見事に正当化して「なんか」言う輩もいる。

災難なのは純粋な若者たち。

そんな「なんか言い」たちに「なんか」言われるたびに、
傷ついたり、凹んだり、死にたくなったり、
ジェットコースターのように感情を揺さぶられてしまうのです。

 

しかし、
愛ある「なんか」を言ってくれる人も、
ゴミのような「なんか」を言いやがる奴らも、
「なんか言い」たちは、
私たちが生き延びるために大切な学び、
生命力のようなものをくれます。

 

私自身これまで、
人生を変えるような素晴らしい「なんか」から、
死にたくなるほど酷い「なんか」まで、
それはそれはたくさんの「なんか」を言われて来ましたが、

もっとも私に力を与えてくれたことばたちの多くが、
ゴミのような「なんか言い」たちによって、
言われたあり得ないような「なんか」でした。

しかし。

「お前なんか」と言われたぐらいで、
「そうか・・・どうせ私なんか」とへこたれてしまうなら、
所詮そこまでです。

ゴミのような「なんか」を言われるほどに、
なにくそ、今に見てろ、ちくしょーという、
反骨精神が磨かれていきます。
(少なくとも私はそうです。)

人を見る目や、世の中を見る目が育っていきます。

本気で自分のことを考えてくれる人たちの愛情に気づくことができます。

そして、なによりも、
自分自身の本気を試すことができます。

 

人のことばを受け入れる、素直な心は、
いつまでも、けして忘れてはいけないもの。

そして、もちろん、
なんでもかんでも鵜呑みにしない、
反抗心や反骨精神も、生涯忘れてはいけない大切なスピリット。

そうやって、ひとつひとつを乗り越えるうちに、
やがて君たち自身も、
「なんか」言う大人に成長していくのですね。

 

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