大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

SNSは「やりたい仕事が舞い込む仕掛け」?

   

デザイナーのウジトモコさんから、最新刊『SNS X Design 22の法則』をご献本いただき、「おおお、これは!」とばかり、一気読みしました。

「目先のバズりより」自分らしさ
「いいね数より」やりたい仕事が舞い込む仕掛け…

SNSをはじめようとする際に真っ先に考えがちな「バズ」や「いいね」よりも、SNSのゴールを長期的に描いて、自分自身のブランドをしっかりくみ上げれば、「やりたい仕事が舞い込んでくる」!?

そうそうそうそう。わかるわかるわかる。
膝を打ち砕きそうな勢いで叩きながら、一気読みしました。

私自身、SNSって、ネット上に継続的に公開し続けるプロフィールのようなものだと考えています。
だからこそ、等身大の自分自身を表現することの潔さと同時に、美意識や品性や知性をしっかり感じさせる魅せ方にこだわることが大事なのよね、ウジさん?

ところがね、自信や余裕がないと、ついつい自分を大きく見せようとがんばる。
あれこもこれもとがんばりすぎてイタ見えする。
宣伝や広告多めになって、必死感が先に立つ。

ああ、やりがちで胸が痛い。

ふと、駆け出しで仕事が欲しかった頃、先輩ミュージシャンに世間話にかこつけて電話をかけて、「なにかお仕事ください」と営業したとたんに、「営業なんて、らしくないことはやめろ!」と一蹴されたことを思い出しました。

以来、音楽の世界では、一度も営業というものをしたことがありません。
もちろん、事務所に所属していたわけでもありません。

ぶれない。媚びない。本質を高める。
これを間違いなく続けていけば、お仕事は向こうから来るようになります。
それが、ウジさんの言うところの「一貫性」。
そして、「なんとなく感じる雰囲気や空気感」というものでしょう。
後は、ひとつひとつ丁寧に、クオリティの高い仕事をしていくこと。
そうすれば必ず次に、またその次にと、お仕事は繫がっていくようになります。

久々に、初心を思い出しながら、ページをめくりました。
でもって、この本を読みながら、あれこれ自分のSNSを点検したことは秘密です。

これは、これからSNSをはじめる人も、なんとなくやっている人も、いや、これで大丈夫だよね?って思っている人も、絶対読んだ方がいい。

今、本書を予約すると、明日、私がゲスト出演する天狼院Cafeにてのウジさまのオンライン・トークイベントに無料でご招待してくれるとか。

やるなぁ、ウジトモコ。

 - Life, MISUMIの日記&メッセージ, 本, 映画, アート...etc.

  関連記事

「人前で歌うのが怖い」?

人前で歌う事に恐れを感じる人が多いのは、なにも日本人だけの話ではありません。 & …

2018年を振り返ってみた。

おかげさまで、本日、仕事納めをいたしました。 年齢と共に時間の流れを速く感じるよ …

自分自身こそが「最も手強いオーディエンス」だ/『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』

「観客のことは意識しないことにしている。 クリエイトするときはいつもそうだ。 ま …

自分が見つけたかった音楽の興奮や感動は、今もそこにあるか?

何かを必死に追いかけ続けていると、 ふと、なぜ追いかけてきたのだったか忘れてしま …

自分らしく歌う。 自分であるために歌う。 ありのままの自分で歌う。

「ちゃんと勉強した人が綺麗な声できちんと歌う」っていう、 従来の音楽的価値観をぶ …

「これは私のスタイルじゃないから」

ずいぶん昔のことになります。 とある音楽制作事務所の年末パーティーで、 作詞家だ …

「やってみたいこと」を「できること」「やったこと」に変える

「やってみたい」と思うことは、いくつくらいありますか?   特定の場所 …

生きるって、信じることなんだ。

何年くらい前のことでしょうか。 世界の舞台で活躍した、某有名シンガーとお話をする …

声の優先順位が低いなら、気にしないのが一番。

「自分の声の印象って、どうなのだろうと気になる」 という人はたくさんいるのに、 …

本質で語れ!

ヴォーカリスト、作詞家、歌の先生とキャリアを重ねて、 なかなかの「いいお年」にな …