大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

知識でも、思考でもない。メソッドは創造するものなんだなぁ。

   

どんなに知識を詰め込んでも、
あーでもない、こーでもないと考えても、
クリエイティブな発想がなければ、
新しいメソッドは生まれないし、
揺るぎない信念も語れない。

仕込んでも企んでもこねくり回しても、
どんなにカッコいいことばで飾っても、
そんなものは「真実」になり得ない。

曲や歌詞や小説を書いたりすることと、
メソッドを組み立てることって、
根本的に違う作業だと思い込んでいたのだけど、

どっこい、
論理を組み立てること、
そして、自分にとっての真実を見出すことって、
めちゃくちゃ、
クリエイティブな作業なんだ。

昨夜久しぶりに”Beautiful Mind”(ビューティフルマインド)という映画を見て、
しみじみ、そう感じてしまいました。

誰でも、自分自身を大きく、立派に見せたくて、
いろんなところから真実らしきものを寄せ集めて、
ごたいそうに語ろうとしてしまうもの。

自分に足りない経験やキャリアを、
誰かのことばでそれらしく補ったり、
二次情報の洪水の中から、
自分に都合のいいことだけを上手に拾い集めて、
自分を正当化したり。

でも、そこに、
自分自身がリアルに体験したこと、
自分自身の力で見出した真実、
自分の中から生まれたことばがなくちゃ。

突き動かされるようなパッションや、
心躍る瞬間がなくちゃ、

なにひとつ変えられない。
なんにも動かせない。

でもって、

ホンモノを生み出すのは、
やっぱり実に、苦しい作業なんであります。

◆基礎力がないわけではないのに、歌の評価が上がらない。思うようにキャリアアップできない。ワンランク上の世界で認められない・・・。そんな悩みを抱えるシンガーたちのための中上級者向けワークショップ、MTLネクスト。2021年2月に第2期を開講!

 - B面Blog, Life, クリエイト, ボイストレーナーという仕事

  関連記事

「フォームは乱れるもの」と心得る。~Singer’s Tips #1~

どんな名プレイヤーも、 長期間試合に出続けていると、 急に成績不振になったり、 …

同じ音を、同じ音色、同じ音圧で、 100発100中で出す

人間のカラダは「まったく同じ音」を2回以上出すことはできない楽器。 そんなことを …

大切なのは声の「大きさ」や「高さ」ではなく、「音色」なんです。

東京アラートは出ていますが、 自粛解除になったということで、 すご〜〜く久々に、 …

ことばに体温を宿す

「じゃ、とりあえずバランスチェック兼ねて、一度つるっととお願いします。 単独は1 …

直感に突き動かされて、崖から飛び降りる

行動のきっかけは、いつだって、 ちょっとした思いつき、衝動、閃き、出来心。 即断 …

「悔しい」「うらやましい」「憎たらしい」がパワーの源

自分が叶えたくて仕方のない夢を、 身近にいた人があっという間に実現してしまったと …

まず、「やれます」と言ってみる。

「なんで英語で歌詞がかけるんですか?」と、 よく質問されます。 私はいわゆる帰国 …

「あ、あれ、まだ書いてない」

「MISUMIさんのブログって、声や歌の話、ほとんどないですよね。」 そんな風に …

自分の意見を口に出すことを恐れない

最近、若者たちがお互いに対して優しすぎる、と感じています。 バンドのリハーサルを …

仕事中毒=「超人病」が、カラダと心を破壊する

ワーカホリック。 日本語で言うと、仕事中毒。 常に仕事をしていないと、または、そ …