大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「99人が同じ方向に行っても、お前は自分の頭で動け。」

      2015/12/20

『小学校の時、クラス全員でいたずらをして、大問題になったことがある。父に「なぜやったんだ?」と聞かれ、「みんながやったから」という と、火のついたよ うに叱られた。「99人が同じ方向に行っても、お前は自分の頭で動け。そうしたら俺は全力で味方してやる」。今も父の愛をすぐ近くに感じる。』(2011年10月7日のtwitterから)

きまぐれにtwitterをやっています。

ときに私のつぶやきが名言BOTなどにリツイートされて、
Twitter内をぐるぐる回ることがあります。

Twitterは、その時々の熱い想いだけを書き綴っているので、
なんとも不思議な話ですが、
先ほど、3年ほど前につぶやいた、このツイートが1900回を越える回数リツイートされ、
さらに1300人以上がお気に入りに登録してくれたということを知りました。

父の人物像が、誰もが持つ父親像と、オーバーラップしたのかもしれません。

私の父は、一風変わった、いわば進歩的な教育方針で私たちを育ててくれました。
父に教わったことは数限りなく、
今でも私の哲学の大半は父から受け継いだものといえます。

私が最も影響を受けたのは、
「自分の信じる道を真っ直ぐに歩け」という考え方でした。

「自分の頭で考えて結論を出せ。」

「誰かのいう『本当らしいこと』を鵜呑みにするな。
自分の『正しい』は自分が決めろ。」

「正しいと信じたことを、他の奴らに迎合するために曲げるな。」

そんなことを繰り返し言われて育ちました。

自分の頭で考えて、結論を出すということは、けして楽なことではありません。

時に、変人扱いされ、
時に、仲間はずれにされ、
時に、自己嫌悪と自己不信から崩れ落ちそうになり・・・

誰かに指さされるままに、道を進んでしまいたいと思うこともありました。

そうすれば、失敗しても誰かのせいにできる。
批判されても、自分の責任じゃないと逃げられる。

そんな弱い自分への嫌悪感と闘い続けました。

慣例ではなく、風習でも、伝統でもなく、
自分の基準を自分が築き上げていくためには、
自分の価値観を磨きあげなくてはいけません。

誰に言い訳ができたとしても、自分自身に言い訳はできないからです。
失敗したときに、責められるのは、研究や、勉強、思考を怠った自分の怠惰さのみ。

困難と苦悩の連続ですが、
それでも、何が起きても、どんな状況に陥っても、納得できる。

自分自身が決めたことだから、自分の頭で選び取った生き方だから、
あきらめがつく。

そして、何よりも、他の人が選んだ生き方を、自分の考えと同じように尊重できる。

父は1991年に55才で、突然亡くなりました。
まだまだ父に教わりたかったことがたくさんあります。

今でも、父が生きていたら、こういうとき、なんと言ってくれるだろうなぁ、と
思うことが、しばしばあります。

こうして文章を書けるのも、父が私に残してくれた大切な遺産です。

B面にふさわしいとはいえない内容になってしまったかもしれませんが、
今日は、父への感謝をこめて、
みなさんと、父のことばをシェアしたくて書きました。

これからも時々、twitterでつぶやいたことばを取り上げて行こうと思っています。

 

14229982_s

 - Life

  関連記事

人生は「パッション」がつくるのだ。

ある時期、心から夢中になって、 一度でも自分のカラダの中を通り過ぎたものは、 自 …

理解できない相手がクソなのか、させられない自分がダメなのか。

誰にも歌を認めてもらえず、 今日辞めようか、 明日ちゃんとした就職先を探そうかと …

毎日が勝負パンツ!?

「勝負パンツ」というインパクトのあることばがあります。 もちろん、言わず知れた、 …

譜面も歌詞カードも、電子化してファイリングが正解!

仕事柄か、習性か、紙の資料がびっくりするほど増殖します。 ライブやレコーディング …

バイブレーション

人は同調し合うもの。 長いこと一緒にいると、しぐさや話し方、果ては声まで似てくる …

「いいおとながトラウマと向き合う」

思い出すのもぞっとする、 考えただけで嫌な気分になるようなことが、 人にはいくつ …

「ブログ」って、すごいんだなぁ。。。というお話。

「MISUMIさん、ブログ、読んでますよ!」   以前から知っている人 …

かっこ悪いけど・・・「ギックリ腰」

さて、連日、いい感じでカッコよくLondonの街を闊歩している(かのように見せか …

憎っくき「容姿端麗組」に負けない方法

認めたくはないですが、 こんなこと書くのもちょっぴり悔しいですが、 ハッキリ言っ …

「それは、MISUMIさんが無理だって思っているからです」

後に圧倒的な成功を手にすることになる、 ある若き女性と、 食事をしていた時のこと …