世界はあきれるほど狭い
むか〜し、
と書きたくなるくらい、遠い昔のこと。
カナダでデビューしないかと持ちかけられて、トロントの音楽エージェント宅に居候をしながら、楽曲制作にいそしんでいたことがあります。
ある日、そのエージェントが北米でのブッキングを請け負っていた、イギリスのロックスターがしばらく滞在することになりました。
「伝説」とさえ呼ばれているその人に会えただけでも、
かなり盛り上がったのですが、
実は、彼のかつてのマネージャーが、私が一度だけ出かけたロンドンで、一度だけ一緒にお仕事をしたイギリス人エージェントだったと判明し、業界というものの世界的な狭さに驚いたものです。
こんなこともありました。
マンハッタンの和食屋さんで働いていたウェイターの男性とおしゃべりしていたら、その1年ほど前に急逝した大阪出身の私の親友とバンド仲間だったとわかったのです。
世界というものの狭さを痛感した二つの出来事でした。
この人とは、この先二度と会うことも話すこともあるまいと思っていた人と、ふとした縁で突然、出会ったり、お仕事をするようになる。
そんな不思議なほどの世界の狭さは、SNS時代になって加速しました。
何十年も会っていなかったような人から突然連絡が入る。
海外で短期間なかよくしていて、住所も伝え合わずに別れた外国の友達から、友達申請がくる。
「田舎の友達が、このブログ読んでみろと、MISUMIさんのブログのリンク貼ってて、びっくりしました!」と10年も昔の教え子が言う。。
「二度と会えない人」や「消息不明の友」なんて、探す方が難しい時代になりました。
そして、だからこそ、
一回一回のリアルな出会いの価値は、どんどん上がっています。
たった一度会っただけでも、誰かの記憶に残る人になれば、ご縁はやがて繋がっていく。
通りすがりに1曲聞いてもらっただけでも、心に引っかかる歌を歌っていれば、どこかで探しあてて、また聴きに来てくれる。
そして、もちろん、反対のスパイラルも容易に起こります。
どんな瞬間も、心を込めて、誠心誠意、人と、自分と向き合って行くことが、今ほど求められる時代は、かつてなかったかもしれません。
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Comment
みすみ
凄く久しぶりです!
大妻のおけいさん、フジテレビで再開した。覚えてますか?
うちの娘のタップダンスの先生がみすみのFBをいいね!してて、見付けたのよ。
とても立派になられて(笑)
ためになることが書いてるので何気にフォローしてますよ。娘がやってるFBで。
世界は狭い!ホントにね。
またいつか同窓会で再開しましょう。
ご活躍陰ながら応援してますね。
きゃ〜、おけいさん!
見つけてくれて嬉しいです。FBって本当にすごいね。
ぜひまた、再会できる日を楽しみにしていま〜す!
メッセージ、ありがとう!