幽霊会員ビジネス?
これまで通ったジムやダンススクールの数は、
15〜20の間というところ。
この年齢にして(詳細問い合わせ不可)この数字が多いのか、そうでもないのかはともかくとして、その数に、少なくとも6ヶ月分〜1年近い幽霊会員期間と月会費をかけ合わせた金額が、私が「幽霊会員ビジネス」に貢いだ金額です。
ざっくり計算すると、100万円・・・150万円?いや、もっとかもしれません。
どんなジムでも、登録している会員全員が毎日通って来たら定員オーバーでパンクするそうです。
だからこそ、通ってこないのに、お金だけはせっせと貢いでくれる、上客中の上客、幽霊会員さんをいかにたくさん抱えられるかが、ビジネスとして成功するかどうかの鍵だとか。
そもそも幽霊会員って、なりたくてなるわけじゃありません。
なんだか運動不足が気になるわ、ちょっと最近太ってきたわ、と感じがちな季節になると、前々から気になっていた近所のジムでなんかしらのキャンペーンが催されます。
体験無料!入会金ゼロ!初月会費無料!
そんな魅力的なことばが並ぶチラシに引き寄せられて、出かけてみる。
四方を鏡で囲まれた空間には、「幽霊会員」とは無縁のスポーツ男女がいて、ぴったぴたのウェアで包んだ見事なカラダで、きらきらと汗をかいている。
ぼてっとしたジャージ姿の、化粧っ気もない自分のイケてなさに凹みながら、マシンをつかえば、一番軽いウェイトでも持ち上がらない。
腹筋をやれば、まったく上半身が持ち上がらない・・・
へこたれたところに、ジムのおねえさんやおにいさんが、やけに白い歯で、「3ヶ月あれば目標達成可能ですよ」などと言ってくれば、イチコロです。
ところが、入会したばかりの高揚感がつづくのはせいぜい数ヶ月。
やがて、自分の中でジムよりも優先順位の高い出来事が発生し、
行きたくても思うようにスケジュールが取れなかったり、
いくつもりで出かけたのに、別の用事をするうちに時間がなくなったり。
そんなことが数回続くうちに、フラストレーションからどんどん情熱が冷めてしまいます。
仕事が落ち着いたら行こう。
またモチベーション上げよう。
・・・そう思ううちに、気づけば1ヶ月。3ヶ月。。。半年。。。
通えなくなった時点で、とりあえず一旦仕切り直せばいいのですが、
そこは人間。
頭の中で、「ジムに通う人はカッコいい人」「ここでやめたら二度と痩せられない」という思いが浮かぶのと同時に、
ここ数ヶ月通わずに払ったお金がもったいないから、
また通って元を取らなくちゃ、などと思ってしまう。。。
幽霊会員ビジネスは勧誘に弱くて、意志が弱い、ついでに数字に弱い、私のような人たちのおかげで成り立っているわけです。
この時代、幽霊会員ビジネスはジムのようなリアルな世界だけでなく、ネット上にも山のようにあります。
情報サービスや、クラウドサービス、SNSやゲーム、会員サービスなど、ポチッポチッと会員になれてしまうサービスに、いったいいくら払っているのか。
毎月100円とか、300円とか、たいして気にならない金額なだけに、払っていることすら忘れてしまうこともあります。
ひとつひとつ、1ヶ月1ヶ月はたいした金額ではなくても、
いくつもあって、それぞれ長期にわたれば、金額もばかになりません。
なにより、あれどうしたんだっけ?と思うだけでもいらっとします。
年に1〜2回は会員制サービスの断捨離をすること。
現代社会の鉄則かもしれません。
というわけで、MTLにたくさん会費を納めてくださったのに、通い切れていない幽霊会員のみなさま。
弊社のプライベートレッスンには有効期限はありません。
是非ご連絡くださいね〜(^^)
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