出し惜しみってのは、「限界」がある人がやることだ。
先週末、ZOOMセミナー、
歌と声が劇的に変わる”2025年ボイトレTOP10”
を開講しました。
年末なので何か特別なことをと、急遽思いついた企画でしたが、
リアル/アーカイブ合わせて50名以上の方にご参加いただき、とても嬉しく思ってます。
今年レッスンや講座、講演などで、16才から97才までの、のべ800人(11月時点)に向き合ってきました。
その中で、最も効果があった”TOP10ボイトレ”をお届けしたジェットコースター講座。
「感動の連続でした!」
「いろいろなボイトレに通ったけど、こんなに腑に落ちたのは初めてです」
などのお声をいただき、やってよかったなぁとしみじみ感じてます。
ZOOMってね、オーディエンスが目の前にいないじゃないですか。
だからエネルギーは自家発電。
自分が黙った瞬間、シーンとした部屋の中にぽつんといる自分が意識されて、
いきなり怖くなったりするんですよ。
そしてね。
講演する時って、いつもそうなんですが、
「頭の中が真っ白になったらどうしよう」
「ひと言も、ことばが出てこなくなったらどうしよう」
って恐怖心が、いつも心のどこかに、ちょこんと居座っている。
だからこそ、全力で準備して、全身全霊、すべてをかけてお話します。
それが、私というパフォーマーのスタイルでもあります
思ったように話せた。
伝わった。
みなさん熱心に、嬉しそうに聞いてくれた。
熱い拍手をくれた。
そんなとき、一番ほっとします。
心から「よかったぁ」とひとりごとを言ったりします。
先日の講演を見たビジネスパートナーが、
「MISUMIさん、あんなにしゃべっちゃっていいんですか?
出し惜しみも必要ですよね?」
なんて言ってきました。
え、出し惜しみ?
そんな必要ないでしょ?
だって、2時間しゃべれるのは、200時間くらいしゃべれるネタがあるから。
私という人間の面白さや、MTLメソッドの深みと奥行きを知ってもらうのには、むしろあれくらいでちょうどよかったとさえ思っています。
メソッドが、ようやくひとつの「形」になったと感じている今。
愛と情熱を持って、一人でも多くの人に、このメソッドを伝えていきたい。
そんな思いが日に日に強くなっています。
こんな風に頭の中がクリアで、ことばがするすると出てくる状態が、あと何年続くのか。
正直、自分でもわかりません。
私の声を生で体感してもらいながら学んでもらえる時間だって、もちろん永遠ではない。
エネルギーも、情熱も、生き物です。
ある日、突然、ふっと消えてしまうかもしれない。
ようやく戻ってきた「いい感じで歌える感覚」も、またいつ薄れていくかわかりません。
だからこそ、話すほど、レクチャーするほどに、自分の中からエネルギーが湧いてくる、この感覚があるうちに、できるだけたくさんの人に、講座を届けたいと、心から思っています。
ZOOM講座をきっかけに、リアルのレッスンに進んでくれる人もきっといると思います。
そんな人との出会いが増えることは、本当に嬉しいことです。
お互いの声を、体温を感じ合いながら、ぐんぐんと成長していく。
そんな体験になることをお約束します。
別世界を、見に来てください。
ダイジェスト版MTL Vocal BootCampは、12月20日、1月17日の2回。
まだまだお席に余裕があるので、めちゃくちゃ濃密な時間になるはず。
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