「真っ白な灰」に、なりますか?
2015/12/20
リングの上で真っ白な灰になった、『あしたのジョー』。
命を賭けられるほどのものに出会えたことは幸せ、と思うか。
なんで、そこまでやるんだよ?と、思うかは、それぞれでしょう。
練習、準備、仕込みの大切さはわかっていても、
やらなくちゃいけないと知ってはいても、
ほとんどの人は・・・
1. 手をつけられないうちに、本番がくる
2. はじめるんだけど、途中で飽きてしまう
3. がんばっても成果が出ずに、あきらめてしまう
4. ある程度準備をすると、こんなもんかな?と高をくくってしまう
5. 自分の限界を自分で決めてしまう
のうちのどれかでしょう。
完璧に、真っ白な灰になるほど、自分を追い込める人は、本当に一握り。
結果が出た段階で、多少なりとも、
「ああすればよかった。」「もっと○○できたはず。」
という後悔が残るものです。
しかし、そんな自分と向き合って、
思いきり後悔するのも、また修行。
後悔するほどがんばれないのは、
そもそも、やりたいことではないからなのかもしれない。
スケジュールに無理があったのかもしれない。
見切り発車だったのかもしれない。
目標設定が甘いのかもしれない。
自己評価が低すぎるのかもしれない。
最悪なのは、自己嫌悪の悪いスパイラルに入ってしまうこと。
「どうせ私なんて・・・」と、やさぐれてしまっては、
せっかくの修行が無駄になります。
一回一回を新たなスタートと考えれば、
「後悔」は、次に繋がるヒントになるはず。
そして、もちろん、「真っ白な灰」にならないように、
バランスよく、適度にやるのも選択肢。
あしたのジョーか?
ロッキーか?
どんなときもポジティブなサイクルを回したいものです。
関連記事
-
-
ベーシストって、すごいんだ。
「いやー、とにかく憧れていたんだよね。」 「こどもの頃から習ってたから。」 「家 …
-
-
どうして私はがんばれない?
「なんか、最近、がんばれないんですよ〜。 がんばらなきゃいけないの …
-
-
「歌の表現力」ってなんだ?
表現力と言うことばを聞いたことがあるでしょうか? 「彼はテクニック …
-
-
40代、前途洋々!これからだ!
昨日、ヤマハ音楽院の教え子たちの、同窓会に出席しました。 同期の子たちが集まった …
-
-
「アイデンティティ」と向き合う 〜from USA①〜
週明けから10日ほどの予定でニューヨークに来ています。 ニューヨークは1992年 …
-
-
歌が劇的にうまくなる必勝練習法
昨年から育成に携わっていた新人アーティストたちが、先日レコーディングを終えたと、 …
-
-
ワードを変えれば、自分が変わる
有名な心理学の実験で、 「スタンフォード監獄実験」というのがあります。 ごく普通 …
-
-
スランプに陥ったとき、やってはいけない3つのこと
スランプに陥ることは、誰にでもあります。 なんだか不調で、何をやっても調子が上が …
-
-
どうせ見えない未来なら、明るい側面だけを期待して生きる。
「MISUMI、そんなことしてて、将来どうするつもりなの?」 思春期の頃から、ア …
-
-
究極の正解を探せ!
カバー曲はいい感じで歌えるのに、 オリジナル曲になると精彩を欠く。 こうしたケー …
- PREV
- 音なき音楽をキャッチする
- NEXT
- それでいいの?「イケてないリハーサル準備」

