「らしくない」を排除すれば、「らしい」が見つかる
2015/12/20
情報がどんどん入って来るこの時代に、
自分のアイデンティティ、つまり個性を見出すのは、意外なほど難しいことです。
音楽、歌のスタイルだけでなく、
ファッションやヘアメイク、パフォーマンスからセルフメディアまで、
選択肢は無限大。
何をしても、何を着ても、何を語っても、自由。
「自由」ほど、人をがんじがらめにする概念はありません。
自信がない人は、ついつい他人の感性や価値観に頼ってしまいます。
あげく振り回されて、分けがわからなくなって、ますます自己嫌悪に陥ってしまう。
「私、どんな歌、歌ったらいいんでしょう?」
「こういう服装、私らしくないって言われるんですけど、ダメですか?」
そんな質問を日常的に受けます。
個性は「らしくない」を消去していった形です。
心にしっくり来ない。
居心地が悪い。
どうもピンと来ない。
好きになれない。
そんな風に感じられる物は、日常の中に数限りなくあるはず。
そんな物たちを、ひとつひとつ、自分の生活の中から除去していくと、
やがて、不純物が取り除かれていくように、自分のコアが見えてくる。
「らしくないもの」を徹底的にそぎ落とした先に、個性、「らしさ」が見つかるのです。
他人の価値観を排除して、自分自身の価値観とガチで向き合うこと。
個性は自分の価値観を研ぎ澄ましたものだけが見極めることのできる、
ご褒美のようなものです。
たくさんの人と接し、たくさんの物と出会うこと、
あらゆる人の価値観に耳を澄ますことを怖れてはいけません。
内包している個性を磨き上げるのも、また情報。
そして試行錯誤。
情報の洪水の中でそぎ落とされていく不純物もあるということです。
関連記事
-
-
キレたら負け
好戦的な人というのは、どこにいってもいるものです。 まず、仕掛けてくる。 自分の …
-
-
「やるっ!」と決めた時から、旅ははじまっている。
「がまん」という言葉が嫌いです。 やりたいことこそ、やるべきことで、 やりたくな …
-
-
メイクに目覚める年齢 vs. あきらめる年齢
大学4年の頃、よく遊んでいた同級生の男子に、いきなり、 「っていうかさぁ、コサカ …
-
-
みんな勝手なこといいやがる。
今でこそ、プロアマ、セミプロ問わず、 「アーティスト」なんて、 定義のふわっとし …
-
-
コミュニケーションは、あきらめたら負け。
日々、ティーンエイジャーから還暦越えまで、さまざまな世代の、さまざまな境遇の人た …
-
-
なんで、「できる」って言っちゃうんですか?
まだ小学生の頃だったか、 おとなたちが屋外で音楽をかけながら、 パーティーをして …
-
-
群れない
まわりにいる人を見ると、その人のことが分かると言います。 同じような空気感の、 …
-
-
優秀な人は群れない。媚びない。焦らない。
今日は朝から、頭脳派かつ純粋にそれぞれの仕事を追求するリアルプロフェッショナルの …
-
-
「自分が嫌い」の爆発的エネルギー
思うように行かないことは、いつだってあります。 自分が望むような方向に人生が流れ …
-
-
人が日課をつくる。 日課が人をつくる。
朝起きた瞬間、 テレビをつけてその前に座り込む人。 もう一回寝ちゃおうと、二度寝 …
- PREV
- 「99人が同じ方向に行っても、お前は自分の頭で動け。」
- NEXT
- キャリアの節目をポジティブに旅する

