大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

小さな選択の連続がやがて大きく流れを変える。

   

人生にはいわゆるターニングポイントというのがあります。

それがいつ訪れるのかはわからない。
というか、「あれがターニングだったのかも」・・と、わかるのは、
実際、何年も経ってからということの方が多い。

チャンスやターニングポイントが、
きちんと鳴り物入り、かつ名札つきで、
わかりやすくやってきてくれたら、どんなにいいでしょう。

しかしね。そうはいきません。

 

ターニングポイントは、ヘアピンカーブみたいに、
いきなりギュインと人生を方向付けるようなものではない。
実際には、小さな、ちょっとした分かれ道がいっぱいあって、
その小さな角角で、道を選び取っていくうちに、
気づくと大きな流れに乗っている。。そんな印象を持っています。

 

毎日の小さな選択の連続が、やがて大きく自分の人生を方向付けていく。

節約したり、勉強したり、禁欲したり・・・
将来のために「今」を耐え忍んで生きるのも、

明日のことなんか明日考えればいいや、と、
浪費したり、堕落したり、快楽にふけったりして生きるのも、

 

間違いは一個もありません。

自分の人生。自分の選択がすべてです。

 

台本もリハーサルもない。
その場、その場で選び取ることが自分の本番であり、正解です。

よどみなく、迷いなく、
完璧な道だけを選び取れるなどという人は、もちろんいるはずもなく、

 

期待に胸膨らませて歩んだ道の先に落とし穴が口を開けていたり、
大きな壁が立ちふさがって、出直しを余儀なくされたり、

 

そうかと思えば、
何気なく選んだ道の傍らに、
信じられないほどの素晴らしい出会いが待っていたり、

道のあまりの厳しさに、
引き返そうかと思った刹那、いきなり別の道が開けたり。

 

そうやって、必死に進んでいるうちに、
ふと気づいたら、

「そういえば、こんなこと、夢見てたなあ」

ということに瞬間がくる。

 

そんな瞬間が多い人ほど、やっぱり幸せなのではないか。

 

そして、たくさん夢見るほど、
人生を楽しむほど、
そんな瞬間も増えるのではないか。

 

そんな風に思う、旅のすき間です。

 

45589868 - little child hitchhiking alone summer sunset background

【Day-to-day】
ロンドンの旅から戻り、一日おいて、今日は気仙沼に来ています。
明日はギター☆マン・チャリティライブ。
今年も心を込めて、思いきり歌わせてもらいます。

 

 

 - Life

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

当たり前に続けることが、「特別な力」になる。

中学、高校と、 6年間も練習をしまくったにも関わらず、 ピアノもギターも「残念」 …

「誉めて!かまって!」症候群

誰かにかまわれたい、 誉められたい、 認められたいという欲求は、 人間である以上 …

「らしさ」の延長にしか、成功はない

歌の道でプロを目指そうと心に決めたのは、たぶん、20才くらいの時。 ピアノもダメ …

“Discover Book Bar”にてお話させていただきました!

『「自分」が伝わる声ヂカラ』をディスカヴァー21さんから出版させていただいたのが …

オレの方がすごい?「優越感シンドローム」

ある程度キャリアのあるプロフェッショナルなら、 誰しも、自分自身の仕事や能力にプ …

誰に話しても「ウソぉ〜」と言われるOnline映像制作秘話②

まだセミアマぐらいだった頃、 映像系音楽プロデューサーの アシスタントをしていま …

飽きず、 腐らず、 あきらめず。

自らが選んだ道の上で、 人に選ばれ、 人に望まれ、 人に期待されること。 &nb …

「夢喰って生きられないぞ」

大学3年だったか、それとも4年生だったか。 アルバイトをしていた東京タワーのおみ …

「苦手なことは、時間と共にますます苦手になる」悪循環を断つ3つの方法

人は、得意なこと、適性があることを、 好んでやる傾向があります。 また、自らは、 …

バンドマンって、大変なんだ。

はじめて「フライヤー」ということばを聞いたのは、ニューヨークで初ライブをやったと …