大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

「私、脱いだらすごいんです!」

      2015/12/01

「もっと自信を持たなくちゃ」

そう思っても、なかなか自信が持てないのが人間。

自分を好きになろうと思えば、思うほど、
自分の嫌なところがクローズアップされて、どんどん自信をなくしていく。
気心の知れない人たちと仕事をするようなときは、なおいけません。
この人は私のことをどう思ってるんだろう。
あ、あの人は私の目を見ない。
この人、なんか、ことばの端々に、イヤミを感じるなぁ。。。

そうして、さらに自信を失えば、
緊張は増し、仕事の精度は下がり、場の雰囲気を悪くし、
やがては評判まで落としてしまいます。

さて、自分に自信が持てないとき、
自信を演出するために試せることは、いろいろありますが、
今日は、私的にものすごく効果のあった、
「私、脱いだらすごいんです」をシェアします。

自分に自信がないときに、できる最良のことは、
どんな小さなことでも、まず、
「ここだけは、他の人に負けてない」というところを見つけること。

その小さな自信が、少しずつ育って、やがて大きな自信になります。

しかし、容姿コンプレックスに悩む女子にとっては、
どんな小さい自信も見つけるのは至難の業。

スタイルや、髪型、化粧品くらいでは、なかなか自分を変えられません。

服装のセンスにも自信がないから、ついつい無難なモノを選んでしまう。
いつも同じようなものを買ってしまう。

 

そこで!オススメなのは、「高級な下着を身につけてみること」!
下着は、基本、誰に見せるものでもありません。
ものすごく、プライベートな、
自分だけの(もしくは、自分とそのパートナーだけの)ものです。
そこに思いっきりお金をかけ、思いっきりステキなものを身につけてみることで、
「自分は他の人と全然違う」、という魔法のような感覚に包まれます。

人と会うときも、今までとは絶対的に違う自分になれる。
「脱いだらすごいのよ、わたし」と心の中で思える。

 

ちょっぴり、インサイドストーリー。

自信なし子だった私は、あるとき、一念発起して、
当時代官山にあった、超おしゃれな輸入下着やさんに駆け込みました。

もうお店に入るだけでもドキドキするくらいのオシャレな空間。
そして店員さんは、みな、超美人で、長いネイルがキラッキラして、
めっちゃ輝いて見えました。

「どのようなのをお探しですか?」とキラキラ質問され、
正直に、「よくわからないんですけど、オススメありますか?」

というと、次から次へと、出てくるわ、出てくるわ、
それはそれは、美しいオーラを身にまとった、
キラッキラかつセクスィーな「お下着」たち。
そう、あえて「お下着」と言いたくなるような、ステキさでした。

キラッキラなお姉さまに、
生まれて初めて、下着の試着を手伝っていただくという儀式を経て、
手に入れた、数枚の、おフランスから直輸入の下着は、
それはそれは優雅で、キラッキラで、セクスィーで、おまけにいいお値段で。

手に入れた瞬間から、

「こんなのつけてる人、いないわよね。」

と、ものすごい優越感に浸れたのを覚えています。
お下着のミラクルは、それらを身にまとった日からはじまりました。

スタジオに入っていくときも、
いつもと同じ服装なのに、なんかちょっぴり自信がある。

仕事仲間と打ち合わせしていても、意識のどこかに、
「私ったら、今日は脱いだらすごいんだからね」という思いがある。
それまで入れなかったお店にも、なんだか、すたすたと入っていける自分がいる。

プラシーボ効果、恐るべしです。

でもね、こんな小さなことぐらいで、
自分があっさり変わるとしたら、
プラシーボだって、思い込みだって、
試してみる価値ありだと思いませんか?

自分自身に言い聞かせてください。
「私、脱いだらすごいんだから!」

22708987_s

 - My History, イケてないシリーズ

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


  関連記事

好きであることは自分への責任であり、義務である。

「好きなことをみつけて、それを一所懸命やれよ。 好きなことのない人生はつまんねー …

雑草には雑草の生き方があるんでござんす。

芸歴30周年、40周年なんてお祝いをしている人たちが周囲に増えてきて、 ふと自分 …

悪意の不在

ニューヨーク時代、 毎日のように遊んでいたアメリカ人の友人D君が 長期の予定でブ …

「音の立ち上がり」を正確にとらえる

歌い出す瞬間の音。 音を移動するとき、音の階段を上った、その瞬間の音。 その瞬間 …

自分が自分であることの奇跡

今日はお誕生日でした。   いくつになっても、誕生日はとてもワクワクし …

頭を2針縫いましてん。

3日ほど前の夜中のことです。 打ち合わせと称する飲み会からの帰り道、 ジェフ夫さ …

心のブレーキをぶっ壊せ。

初めてシーケンサーを手に入れて、 ひとりで音楽をつくりはじめたのは、 22〜23 …

「1ヶ月で10万ヒット!」〜思考は現実化する!?〜

長年、ぽつりぽつりと書いてきたブログですが、   昨年の今日、(もしく …

「弾き語り」は自分の存在感をアピールできる、 最高にクールな飛び道具だ!

カナダはトロントの郊外の、とあるエージェント宅に居候していた時のことです。 週末 …

で?なにがやりたいわけ?

高校時代、多重録音というものへのあこがれが高じ、 ラジカセをふたつ向かい合わせに …