未来の自分を信じる~Singer’s Tips#29~
2021/05/17
自分がオーディエンスだったら、
どんなシンガーを見たいか?
どんな歌を聴きたいか?
常にその基準に立ってパフォーマンスをする。
その基準を満たせるように準備する。
アーティストたちに繰り返し伝えてきていることであり、
私自身の指針でもあります。
自分が描く理想以上の自分にはなれません。
自分がよしとする以上のパフォーマンスもできません。
最高の自分になるためには、
最高の自分を思い描けなければダメなのです。
今の自分を信じられないなら、
未来の自分を信じる。
この信念が、自分を前に進めてくれます。
他者に基準を求めると、
この「理想」が見えないのです。
自分はどんな風に見られているか?
ちゃんとできるか?失敗しないか?
自分にこんなことを成功させる力はあるのか?
他者からの評価や数字ばかりが気になる。
不安になって、誰かに助けを求めたり、
余計なことに手を出したりする。
特別なことを起こせるのは、特別な力がある人だけと、
思い込もうとすることで、自分を守りたくなったりもする。
所詮、みんな、おんなじ人間です。
この大前提を疑ってはいけない。
素晴らしいパフォーマンスができるのは、
そのように生まれついたからではなく、
素晴らしいパフォーマンスができるように、
自分を育てたから。
不安な時も、苦しい時も、
自己嫌悪に苛まれた時も、
揺るがぬ自分の理想を描きながら、
ただ、黙々と、歯を食いしばって、
ひとつの道を歩み続けたから。
手の届く理想を描くのじゃなく、
理想に手が届く自分をつくる。
それがたとえ盲信だとしても、
信じる人しかゴールにはたどり着けないのです。
◆“MTL ヴォイストレーナーズ・メソッド” 開講!
業界トップクラスのメソッドで、圧倒的な結果を出す。ヴォイストレーナーとして活躍されている方はもちろん、ヴォイストレーナーを目指す方、トレーナーという仕事に興味があるという方も。
マスターコースの残席は1です。
関連記事
-
-
自分の声。
「自分の声に興味のある人なんているんですか?」 これまで、何度か、 そんな質問を …
-
-
どうせ見えない未来なら、明るい側面だけを期待して生きる。
「MISUMI、そんなことしてて、将来どうするつもりなの?」 思春期の頃から、ア …
-
-
「歌がうまい」って、なんなのよっ!?
歌なんか、習うもんじゃない。 ウンザリするほど聞いたことばです。 正直、私もずっ …
-
-
「向いてない」んじゃない、「イケてない」んだ。
「お前、無理してそんな歌、歌うなよ。 お前には似合わないぞ。」 「MISUMIち …
-
-
テリトリーを広げよ。
学校に通うため上京してきた子たちにとって、 しばらくの間は、東京=自分の通う学校 …
-
-
聞いてもらう。
「とりあえずデモをつくれ!」というのが、 昨日のメッセージでした。 行動しないこ …
-
-
群れない
まわりにいる人を見ると、その人のことが分かると言います。 同じような空気感の、 …
-
-
うっそくっさいブランディングは、いい加減やめよう。
かつて業界では、 ミュージシャンでも、タレントでも、 デビューさせるにあたり、 …
-
-
ベストを尽くす。ベストを尊重する。
週末の久っびさのリアルセミナーの準備に追われています。 レジメやプロット、オケや …
-
-
プロの世界で活躍できる子たちの5つの違い
学年の終わりが見えてくるこの時期、 口には出さないけれど、みんな、心の中で 将来 …