説得力のある人は、エネルギー値が高いのだ。
聞く人の心にどかんと飛び込む「説得力あるパフォーマンス」。
はじめてギターを抱えて人前に立った高校生の頃から、ひたすら、このテーマに取り組んで来ました。
マイクの前に立つその瞬間、一声発したその刹那に、ガツッとオーディエンスの心をつかむ人は、いったい何が違うのか?
どんなに歌がうまくても、人の心を動かせるとは限りません。
美人も、ハンサムも、スタイルバツグンも、業界には掃いて捨てるほどいます。
弾き語りがうまいとか、難しい歌を完璧に歌えるとか、声が大きいとか、露出度の高い衣装をつけているとか、そういうことでも全然ない。
伝えるべきメッセージがあるか、
迷いなく表現する覚悟はあるか、
確実に届けるための気合いは十分か。
そして、徹底した準備をしているか。
この4つこそ、パフォーマンスにおける最重要事項であり、人前に立つ人にとっての普遍的なテーマです。
プレゼンやスピーチの研修でも、このポイントはゆらぎません。
原稿を書くことも、見栄えのいいパワポ資料をつくることも、バリッと見た目をキメることも、もちろん、すべて大事な準備には違いありません。
しかし、それだけでは聞く人の心は動きません。
人の心を動かすのは、エネルギーだからです。
スピーチを通して「伝えたいこと」をシンプルなことばに落とし込む。
そのことばを最大限に伝えるための表現、すなわち、声の音色、抑揚、間の取り方、リズム表現、手や目線の使い方を、研究し、シミュレーションし、カラダにたたき込む。
細部にこだわって準備するから、本番に集中できる。
集中するから、エネルギー値があがる。
歌とスピーチ。
全く別物のようですが、人間のすることの本質は、結局、ひとつです。

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