大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

怖いなら、目をつぶって飛び込め。

   

人生のターニングポイントとも言うべき、
大きな出逢いや変化には、
ドキドキやワクワクと同じくらい、

胃の縮むような緊張、
不安や恐怖、
そして時に、具合が悪くなるほどの、どん底感がつきものです。

無謀な挑戦とさえ思えるような仕事。
想像したこともなかったチャンス。
分不相応とさえ思える出会い・・・。

安心領域から抜け出ることなしに、
真の成長はあり得ません。

不安や恐怖は、成長痛のようなもの。

怖いから、飛び込む。
不安だから、学び続ける。
どん底の苦しさに、耐える、戦う、挑み続ける。

いやいや。
けして、不快なことや、危ういことをやれと言っているのではありません。

ただね。
人生最大のチャンスは最大の試練の顔でやってきたりする。
これは、真実なんです。

ワクワク、ドキドキするほどの出会いを前にすると、
果てしなく、自分がちっぽけに見えます。

ああ、無理だ。
自分には、そんな実力はない。
無理するとろくなことない。
いや。かえって、迷惑をかける。
できっこない。
恥かくだけだ。
そもそも、こんなチャンスがくること自体が間違いなんだ。
どうせ自分には、向いてない。
いや、別に、きっとやりたいわけでもない。。。

安心領域にとどまりたい本能が、
そんな風に次々と自分自身を言いくるめようとするのも、

 

「そんなん、無理に決まってる」
「やめとけば?今のままの方が安全でしょ?」
「どこ目指してるの?」
・・・etc.etc.
ドリームキラーたちが、口々にそんな、
親切めかしたことばを投げ掛けてくるのも、

運命に試されている証拠。

怖いなら目をつぶったまま。
不安なら、まだ見えない未来を思って。
苦しいなら、あと30センチ、もう50センチ・・・と。

飛び込む。もがく。匍匐前進で進む。

痛みのない成長なんてありません。

どんなに軽やかにキャリアをトリップしているように見える人だって、
いつだって、勇気を奮いたたせて、
1歩また1歩と、足を前に出しているのです。

そんな勇気が、お腹の底から湧いてくる限り、
まだまだ成長し続けられる。

成長には、引退も卒業もないのです。

 

◆歌う心とカラダに活を入れる2日間。MTLサマースクール2022
リアルとリモート同時開催。
◆公式LINE、はじめました。ご質問やお悩みにもお答えしていきます。
ご登録はこちらから。

 - Life, The プロフェッショナル, 夢を叶える

  関連記事

「フィルター」をぶっ壊せ

ティーンエイジャーの頃、 とにかくテレビに出ている「タレント」や「アイドル」 そ …

「嫌い」なものは「嫌い」

人の好みはいろいろです。   納豆が大好きな人もいれば、あの匂いには我 …

歌のブートキャンプ、スタートします!/短期集中で歌はどこまでうまくなるか?

“歌を志す人のための新しい講座「MTL vocal BootCamp …

「私はドジでのろまなカメです」

「私はドジでのろまなカメです」   これは、『スチュワーデス物語』とい …

自分の行動には自分で責任を持つ。

コロナウィルス問題、 本当に大変なことになっていますね。 影響を受けている方、対 …

「あの〜、お仕事あったら、よろしくお願いします。」

「あの〜、なんかお仕事あったら、よろしくお願いします!」   ミュージ …

「君、あんなもんでいいの?判断基準甘くない?」

「ま、君は、リズム、もうちょっとシビアにがんばった方がいいね」   1 …

音楽だけじゃ不安だから、やっぱ就職しちゃおっかなぁ〜?

「音楽を仕事にしたいけど、食べて行かれるのかどうか不安。」 「将来のことを考えれ …

それでも私は行かねばならぬ。

意味なんかない。 意義だってない。 誰かのために、というわけではない。 自分のた …

あなたの楽器、いい音出てますか?

楽器は音色がすべて。 ピッチを正確にとか、 リズムをしっかりとか、 ダイナミクス …