「華がある人」になる
2015/07/29
「あの人は華がある。」、
反対に「華がない」ということばを耳にします。
若かりし、自信を持てなかった頃は、そんなことばを聞くと、
「キレイな人は得よね。あんな風にいわれちゃうんだ」
と、いじけていたものです。
しかし年と共に、「華がある」ということと、
「造作が美しい」ということは、全然別のことなのだと学びました。
以前、ちょっとだけお仕事をさせてもらったアイドル歌手に、
ヒット曲もあり、テレビのアップにも充分耐えうる可愛らしい子がいました。
しかし、休憩時間やOFFの時間になると、
スタッフやダンサーの子に埋もれてしまって、
どこにいるのかわからなくなってしまうのです。
一方で、こんな子もいました。
楽屋に一足早くメンバーだけ入り、
打ち合わせをしているところに「おはようございます」とその子が入って来た瞬間に、
部屋の空気ががらっと変わって、文字通りその子の回りだけ、
スポットライトでもあたっているかのように、キラキラ輝きはじめたのです。
「華がある」というのは、今風に言えば「オーラがある」でしょうか?
何ともいえないエネルギーで、見る人の目を惹き付ける人。
部屋に入ってきただけで、場の雰囲気を変えてしまう。
ステージに昇った瞬間に、視線を全部持って行ってしまう。
その人が話しはじめただけで、みんながその人の話を聞こうと思わず静かになってしまう。
特別声が大きいわけでも、派手なカッコをしているわけでも、
目立とうとしているわけでも、
特別キレイだったりカッコよかったりするわけでもありません。
(もちろん、そういう人もいますが)
それでもその人に意識を持って行かれるのは、
その人の持っている「華」。
オーラ。パワー。エネルギー。。。
こう書くと、「華」も生まれつきで、
自分ではどうにもならないかのように思ってしまいがちですが、
しかし、昔は目立たなかったのに、
何年かぶりであったらキラキラ輝いていた、という人もいいる。
一方で、あんなに輝いていたのに・・・と見る人ががっかりするほど、
目立たない人、印象の薄い人になってしまう人もいます。
ということは、「華」も「オーラ」も、好転的に身につけられる可能性が大。
自分を磨くこと。
自信を持つこと。
こだわりを持つこと。
好奇心旺盛になること。
毎日を思いきり楽しむこと。
自己発信をしていくこと。。。。。などなど、
小さなことの積み重ねで、
華のある人、オーラのある人に共通の「なにか」を
いつか身につけられる日がくるかもしれません。
関連記事
-
-
10回のリハより1回の本番
「10回のリハより1回の本番」 ミュージシャンたちが、異口同音に言うことばです。 …
-
-
「歌の練習」って、なにしたらいいんですか?
「練習って、なにしたらいいんですか? MISUMIさんは、なにしてるんですか?」 …
-
-
「あなた、ジャズを勉強したこと、あるの?」
ニューヨークにある音楽学校、マンハッタンスクールオブミュージックの、 奨学金試験 …
-
-
ちゃんと鳴らせ。
以前、お世話になった大洋音楽出版の水上喜由さんが、 「スティーブン・スティルスが …
-
-
「自分基準」を育てる。~Singer’s Tips #3~
「本当に実力がある人」って、 今、自分が何をしているか、 確実に理解しているもの …
-
-
ことばにするチカラ
「天才は教えるのが下手」と言われます。 だって、普通にできるから、 どうしてそれ …
-
-
譜面台を立てる時のチェックポイント〜プロローグ〜
こちらのブログで繰り返し語っているように、 「ヴォーカリストたるもの、 人前で歌 …
-
-
「与えるチカラ」と「欲しがるチカラ」のパワーバランス
音楽は人に感動やエネルギーを与えるもの。 音楽家であれば、誰もが多 …
-
-
「想像力の限界」を認める
「ある程度、想像がつくこと」と「想像を越えること」の間には、 「経験」という決定 …
-
-
人前に立つ前の「MUST DO!」〜ビジュアル・チェック編〜
昨日のブログ、人前に立つ前の「MUST DO!」〜ムービー/チェック編〜の続編で …
- PREV
- 最終判断は「直感」!
- NEXT
- 「やってみたいこと」を「できること」「やったこと」に変える

