「モノマネ」で終わっちゃうからいかんのだ。
昨年から、今日に至るまで、
これまで聞いたこともなかった、
いや、むしろ逃げ回っていたような歌を、
次から次へと聞きまくっては、コピーするという、
研究活動を繰り返してきました。
J系の曲は、完コピどころか、
お仕事以外で聞くことは、ほとんどありません。
だから、「さてと」と腰を据えて向き合うと、
何を聞いても、めちゃくちゃ新鮮。
ものすごい量の情報が流れこんで来ます。
おかげで、久しぶりに、
「一から完コピする」という感覚を思い出した次第です。
完コピ手順は、こんな感じ。
1. 紙の歌詞カードとペンを準備。
2. 曲をまずは、じっくり、繰り返し聞きながら、歌詞カードに、どんどん書き込む。
この段階では、
・歌詞のハマリ
・ブレス位置
・音の長さ
・覚えにくいところの音の行き方
・ビブラートやメリスマなどの大まかなイメージ
などを聞き取る。
3. ガッツリ音を出しながら、極々小さな声で、一緒に歌う。
思いこみで歌っていたメロディや細かいリズムのハマリなどを確認して修正。
4. 少しずつ音量を上げながら、ガッツリ歌う。
ダイナミクス、グルーヴ(音の膨らみ加減)、ことばの発音の仕方、
特に音色の変化などを重点的にチェックして、書き込みながら。
5. 一旦立ち止まって、もう一回聞き込む。
メロディの意図、歌詞の意図、歌い手の意図などを考えながら、
送り手目線で、仕掛けを紐解く。これが、めちゃくちゃ楽しいところ。
6. これまでの情報を元に何度も歌って曲に慣れる。
録音してチェックする。
7. 歌い手がどのような「感覚」で、何を感じながら歌っているのかを捕まえられるまで、歌い込む。
「感情」ではないことに注意が必要です。
歌い手の「感情」に焦点を合わせちゃうと、歌の表現が見えづらくなります。
自分の感情のレベルを自在に高めたり、沈めたりしながら、最適な表現を選び取って、
的確に伝え、聞き手の感情を揺り動かすのがプロというもの。
どんな「感覚」で歌っているのかを捕まえることで、すべての表現が腑に落ちます。
いかがですか?
繰り返し書いてきたように、完コピは、
歌手のうわべをおもしろおかしくデフォルメする「モノマネ」とは全く別物です。
歌い手の魅力、歌の魅力をどんどん深掘りして、咀嚼して、
完全に腑に落ちるまで、
自分の血肉になるレベルまで落とし込む。
修行です。
ここまでやって、はじめて、自分のレパートリーとして、
人前で歌えるレベルになるのです。
完コピに関しては、間もなく10万レビューになろうというこの記事も、ぜひ。

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