大槻水澄(MISUMI) Blog 『声出していこうっ!』

ボイストレーナー大槻水澄(MISUMI)が、歌、声、音楽、そして「生きること」をROCKに語ります。

*

音楽家として認められるために大切なこと

   

昨日は大学の卒業ライブでした。

終了後、旅立つ若者たちに、
「今後活動していくためのアドバイスをください」
と言われ、私なりにいろんなお話をしました。

今日は、『音楽家として認められるために大切なこと』と題して、あくまでも当社比、そして、いつものように独断と偏見に基づき、お届けいたします。

1.ベーシック・テクニックがあること

プロと言われる人なら当然出来なくてはいけないことがあります。
ヴォーカリストなら、ピッチやリズムを外さず歌う。
ある程度の表現力があるなど。

2.ルックスがいいこと

やりたい音楽のジャンルにもよるでしょうが、
売れるミュージシャンは、ルックスがいいものです。
生まれつきの造作ではなく、とにもかくにも垢抜けている。

今すぐというわけには行かないでしょうが、
人前に立つ人間としてセンスを身につけることは、
必要不可欠です。

3.人としてちゃんとしていること

これは、社会人の絶対条件です。

挨拶をちゃんとする。時間どおりに現場に必ず現れる。
約束どおりに仕事を仕上げる。
言い訳をしない・・・などなど。

人としてちゃんとしていない人をお仕事に誘おうと思わないのは、
どんな業界でも同じだと言うことです。

4.健康管理がきちんとできること

健康管理の大切さを、書きすぎると言うことはありません。

ヴォーカリストなら、声を第一に生活をすることはMUSTです。
ケガや故障が多いプレイヤーも、チャンスを失います。

たとえば、インフルエンザなどで、ステージに穴を空ければ、たくさんの人に迷惑をかけることになります。
だからといって、治ってもいないのにしらばっくれてステージに立つなどという反社会的な行為をするのは、許されることではありません。

どんなに注意しても、病気にかかるときはかかります。
こればっかりは仕方のないことだからこそ、
日々の健康管理を怠らない気合いと姿勢を持つことが大切なのです。

5.コミュニケーション能力があること

仕事をしていく上で、一番大切な能力と言っても過言ではありません。

仕事は人とするものです。

売れているミュージシャンには、
「この人とまた仕事がしたい」と思わず思ってしまう、
ポジティブなエネルギーや人間的な魅力あふれる人が多いものです。

6.絶対的に得意なジャンルを持つこと

「何でも一通りやります」というのは、
「なんにもできない」というのと同じくらいに、
興味をひかないキャッチフレーズです。

何をやらしても、めちゃくちゃ精度が高い、という、
本当にマルチな人は別として、
特別な「売り」がなくては、
いわゆる自称プロの群れから一歩ぬきんでることはできません。

「こういうスタイルなら、この人」という、絶対的に得意なジャンルを持つからこそ、周囲の印象に残るものです。

 

いかがでしょう。

ひとつひとつ、お話したいことはもっとありますが、
まずはとりあえず、ざっと上げてみました。

もちろん、いろいろやらかしながら、
時間をかけてゆっくり学んでいけばいいのですが、
こうした問題意識を持って周囲のミュージシャンを見るようになることで、自分自身を磨くスピードもあがります。

一歩大学の外に出れば、同じミュージシャン同士。

これからのみんなの活躍を、
ワクワクしながら見守って行きたいと思います。

あたしも負けないぞぉ〜。

 

◆【ヴォイトレ365】プロからアマチュアまで声と歌に興味のある方必見のマニアックな情報を365日間毎朝配信中。バックナンバーも読めます。ご登録はこちらから。
【第5期 MTL ヴォイス&ヴォーカル レッスン12】 受講受付中!

 - The プロフェッショナル, 夢を叶える, 音楽人キャリア・サバイバル

  関連記事

パフォーマンスは「鮮度」と「完成度」が命!

「僕は自分の過去には一切興味がないんです。 だから自分の作った作品も全部処分しち …

音楽をやる理由?

自分とおなじくらい「音楽に夢中」という友達に出会えないことが、 学生時代の悩みで …

「できないこと」は「やらないこと」よりも、ずっとずっとマシ

「いつかやりたい」「いつかやろう」と思い続けていること、いくつありますか? &n …

音楽業界で「出会い」と「チャンス」をつかむ5つのヒント

音楽の世界で生きていくため、 認められるため、 生き延びるためには、 自分のゴー …

「で?いくら稼ぎたいの?」

「で?MISUMIさんは、いくら稼ぎたいの?」 不躾に、こんな質問をされたことが …

一流の人は「飽きない」。

「一流ってのは、飽きないものなんだ」   友人が、バンドでメジャーデビ …

ヴォイストレーナーという仕事

自分にできないことは教えられない。 いろいろな考え方があるでしょうが、 私は、歌 …

歌は、習っても、習わなくてもいいのだ。

歌だって、楽器だって、誰かに習う必要なんか、もちろんありません。 立派な学校に通 …

「自分の感性をリセットする」

一昨日の『The ワークショップ Show』を振り返って、 今日は自分自身のこと …

“トレーナー”というものの役割を思う。

音楽の世界ってゴールはないんだよな。 ワクチンの軽い副反応で、 なかばサボりなが …